ブラジル鉱工業生産、6月は前月比4.1％増 20年7月以来の高い伸び

ブラジル地理統計院（ＩＢＧＥ）が２日発表した６月の鉱工業生産は前月比４．１％増と、２カ月連続のマイナスからプラスに転じた。写真は自動車工場で２０１５年２月撮影（２０２４年　ロイター/Roosevelt Cassio）

[サンパウロ　２日　ロイター] - ブラジル地理統計院（ＩＢＧＥ）が２日発表した６月の鉱工業生産は前月比４．１％増と、２カ月連続のマイナスからプラスに転じた。ロイターがまとめたエコノミスト予想（２．４％増）を大きく上回り、２０２０年７月の９．１％以来の高い伸びとなった。

前年同月比では３．２％増とやはりエコノミスト予想の１．２％増を上回った。

鉱工業生産は現在、パンデミック前の水準を２．８％上回っているが、１１年５月に記録した過去最高を１４．３％下回っている。

前月比の大幅増加は２カ月連続でマイナスとなっていた反動増などが背景にあるという。

ＩＢＧＥの調査マネージャー、アンドレ・マセド氏は、５月にブラジル最南端のリオグランデドスル州で発生した豪雨による洪水で被害を受けた複数の工場が生産を再開したことも支援材料となったと述べた。