ニュース速報
ワールド

トランプ氏、不法移民は「人ではなく動物」 国むしばむと警告

2024年04月03日(水)12時27分

 トランプ前米大統領は4月2日、米国への不法移民は「動物であって人間ではない」と表現した。同日、ミシガン州グランドラピッズで撮影(2024年 ロイター/Rebecca Cook)

Tim Reid Nathan Layne Gram Slattery

[グリーンベイ(米ウィスコンシン州)2日 ロイター] - トランプ前米大統領は2日、米国への不法移民は「動物であって人間ではない」と表現した。

ミシガン州で演説し、不法移民が容疑者となっている犯罪を列挙し、11月5日の大統領選で自身が勝利しなければ暴力と混沌が米国をむしばむと警告した。

トランプ氏は「民主党は(不法移民は)人間なので動物と呼ばないでくれという。しかし私はこう言った。違う、人間でなく動物だ」と語った。

演説には「バイデン(大統領)による国境の大量殺人」という表題を付けた。

演説では、交際相手だった不法移民に殺害されたとされる州内の25歳女性の遺族と会って話したとも述べた。しかし、遺族の一人は現地テレビ局に「誰もトランプ氏と話していない」と指摘し、同氏の発言にショックを受けたと語った。

同氏は演説でしばしば、メキシコから越境する不法移民は自国の刑務所や収容施設を抜け出し、米国で暴力犯罪を増やしていると発言している。

移民による犯罪に関するデータは少ないが、研究者ら米国の不法居住者による暴力犯罪発生率が国内出身の居住者より高いわけではないと指摘している。

トランプ氏はウィスコンシン州でも演説し、11月の大統領選が同国最後の選挙になる可能性があると主張。

「われわれが勝利しなければこの国の終わりだ。われわれが勝利しなければ米国最後の選挙になると数日前に誰かが言うのを聞いたが、真実かもしれない」とした。

ミシガン、ウィスコンシン両州は大統領選の勝敗を左右する激戦州。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

9月の機械受注(船舶・電力を除く民需)は前月比4.

ビジネス

MSとエヌビディア、アンソロピックに最大計150億

ワールド

トランプ政権の移民処遇は「極めて無礼」、ローマ教皇

ワールド

スペイン、9.4億ドルのウクライナ支援表明 ゼレン
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 4
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 8
    「嘘つき」「極右」 嫌われる参政党が、それでも熱狂…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「日本人ファースト」「オーガニック右翼」というイ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中