ニュース速報
ワールド

政治資金パーティーの収入の裏金化、「あってはならない」=経団連会長

2023年12月04日(月)17時35分

 12月4日、経団連の十倉雅和会長は定例会見で、自民党派閥の政治団体による政治資金パーティーについて、収入の一部が裏金的になっているのであれば好ましくない、「あってはならないことだ」と述べた。写真は十倉会長。東京で21年撮影。(2023年 ロイター/Issei Kato)

[東京 4日 ロイター] - 経団連の十倉雅和会長は4日の定例会見で、自民党派閥の政治団体による政治資金パーティーについて、収入の一部が裏金的になっているのであれば好ましくない、「あってはならないことだ」と述べた。それぞれの政治団体でしっかり検証がなされるべきであり、「報道を見る限り、現状ではまだしっかり説明されてない印象だ」と述べた。

経団連はこの日、正副会長会議を開き、為替円安の日本経済への影響を含む「今後の経済・財政政策のあり方」を議論した。

十倉会長によると、議論では、 メンバーから為替は日本経済のファンダメンタルズを表しているという意見や、金融政策が正常化に向かい日本の金利が上がっていくと円高方向に動くだろうという見方などが出たという。その上で「理想的には日本が様々な課題を解決し、たくましく成長していくということがあって自国通貨の価値が強くなっていくことが望ましい」と語った。

日銀の政策変更について十倉会長は、経団連として日銀には「賃金と物価の好循環」の考え方や賃上げの取り組みを説明したいと述べた。それを受けてどう判断するかは政府と日銀の話だと語った。

連合が24年春季生活闘争(春闘)でベースアップ(ベア)と定期昇給(定昇)を合わせて5%以上の賃上げを要求する方針を決めたことについて、十倉会長は、5%程度だった前年よりも高い目標を掲げて引っ張っていくということなので、連合の運動論としては「よく分かる」と語った。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

FRBミラン理事「物価は再び安定」、現行インフレは

ワールド

ゼレンスキー氏と米特使の会談、2日目終了 和平交渉

ビジネス

中国万科、償還延期拒否で18日に再び債権者会合 猶

ワールド

タイ、2月8日に総選挙 選管が発表
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジアの宝石」の終焉
  • 2
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 3
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の展望。本当にトンネルは抜けたのか?
  • 4
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 5
    トランプが日中の「喧嘩」に口を挟まないもっともな…
  • 6
    極限の筋力をつくる2つの技術とは?...真の力は「前…
  • 7
    世界の武器ビジネスが過去最高に、日本は増・中国減─…
  • 8
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    ステフィン・カリー、嘘みたいなロングシュート成功…
  • 1
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 2
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 5
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 6
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 7
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 8
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 9
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 10
    首や手足、胴を切断...ツタンカーメンのミイラ調査開…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中