ニュース速報

ワールド

サウジが自主減産延長、ロシアも輸出削減 原油上昇

2023年07月04日(火)02時19分

 サウジアラビアは日量100万バレルの自主減産を1カ月延長し8月も実施する。国営サウジ通信(SPA)が3日伝えた。写真は2019年10月、アブカイクにあるサウジアラムコの施設で撮影(2023年 ロイター/Maxim Shemetov)

[ドバイ/ロンドン 3日 ロイター] - サウジアラビアは日量100万バレルの自主減産を1カ月延長し8月も実施する。国営サウジ通信(SPA)が3日伝えた。

報道によると、エネルギー省筋は「サウジの8月の生産量は日量約900万バレルとなる」と述べた。自主減産は8月以降も延長される可能性があるとの見方を示した。

これを受けて原油価格は上昇。0915GMT(日本時間午後6時15分)現在、北海ブレント先物は0.85ドル高の1バレル=76.26ドル。米WTI先物は0.81ドル高の71.45ドル。

サウジの発表直後、ロシアのノバク副首相は、同国が8月に石油輸出を日量50万バレル削減すると表明した。「石油市場の均衡を維持する取り組みとして、ロシアは8月に自主的に日量50万バレルの石油供給を削減する。国際市場への輸出を同量削減する」としている。

石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は6月、協調減産の枠組みを2024年末まで延長することで合意。サウジは7月に独自に追加減産を行う方針を示していた。

SPAによると、サウジのエネルギー省筋は「今回の追加減産は、OPECプラスの予防的な取り組みを強化するものであり、石油市場の安定と均衡を支援する狙いがある」と述べた。

その後、アルジェリアのエネルギー省も8月1日─31日に2万バレルの追加減産を行うと発表。4月に決定した4万8000バレルの減産に上乗せされるという。

またリビアの石油相はサウジの自主減産延長を歓迎すると表明。「世界の生産者と消費者との市場バランスや世界経済に好影響を与えるだろう」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

韓国、米に懸念表明へ 半導体装置の特例措置撤回観測

ワールド

米がイラン核施設攻撃、和平迫るトランプ氏 イスラエ

ワールド

米がイラン核施設攻撃、和平迫るトランプ氏 イスラエ

ワールド

フーシ派、米のイラン攻撃への対応「時間の問題」
MAGAZINE
特集:コメ高騰の真犯人
特集:コメ高騰の真犯人
2025年6月24日号(6/17発売)

なぜ米価は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の「緊迫映像」
  • 2
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    イランとイスラエルの戦争、米国より中国の「ダメー…
  • 6
    【クイズ】次のうち、中国の資金援助を受けていない…
  • 7
    ジョージ王子が「王室流エチケット」を伝授する姿が…
  • 8
    中国人ジャーナリストが日本のホームレスを3年間取材…
  • 9
    イギリスを悩ます「安楽死」法の重さ
  • 10
    ブタと盲目のチワワに芽生えた「やさしい絆」にSNSが…
  • 1
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 2
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の「緊迫映像」
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 5
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 6
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
  • 7
    イタリアにある欧州最大の活火山が10年ぶりの大噴火.…
  • 8
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?.…
  • 9
    「アメリカにディズニー旅行」は夢のまた夢?...ディ…
  • 10
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 7
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 8
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 9
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中