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米、中ロ抑止に向けた核兵器増強の必要なし=大統領補佐官

2023年06月03日(土)01時02分

サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は2日、米国はロシアや中国などの競合国を抑止するために自国の核兵器の規模を拡大する必要があるとは考えていないと述べた。2022年11月撮影(2023年 ロイター/Tom Brenner/File Photo)

[ワシントン 2日 ロイター] - サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は2日、米国はロシアや中国などの競合国を抑止するために自国の核兵器の規模を拡大する必要があるとは考えていないと述べた。

米シンクタンク「軍備管理協会」で「米国は競合国を首尾よく抑制するために核戦力を競合国の合計数よりも増加させる必要はない」とした。

また「ロシアは新戦略兵器削減条約(新START)の履行停止を主張する一方で、条約の中心的な制限を順守することにコミットし、2026年まで戦略核戦力の制限を継続する潜在的な意思を示している」と指摘。「戦略核戦力の無制限な競争に乗り出すことは双方の利益にならず、ロシアが順守する限り、われわれは中心的な制限を貫く用意がある」とし、「米国は、二国間の相違が全て解決されるのを待つのではなく、核のリスクを管理し、2026年以降の軍備管理の枠組みを構築するために今ロシアと関わる用意ができている」とした。

ロイター
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