[ソウル 8日 ロイター] - 北朝鮮は8日、ロシアと武器取引をしたことはなく、今後もそうした計画はないと表明した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた。

米国は、北朝鮮がロシアに対し、ウクライナ戦争に使用する砲弾を供給しているとの見方を示している。

米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は先週、北朝鮮がロシアに「相当数」の砲弾を密かに供与していることを示す情報があると述べた。中東や北アフリカの国々を経由することでロシアへの武器輸送を隠しているとし、砲弾が実際に受け取られたかどうか米政府は監視していると述べた。

北朝鮮の人民武力省(国防省)当局者はKCNAを通じて発表した声明で、こうした情報はうわさだと主張。「米国のこのような動きは、北朝鮮に対し(国連安全保障理事会の)違法な『制裁決議』を発動することで、国際社会における北朝鮮の印象を損なおうとする敵対的な試みの一環だ」と述べた。

米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)のビクター・チャ 氏は「北朝鮮は明らかにウクライナ戦争を利用して、ロシアとの関係強化を図っている」と分析。

カービー氏の発言は北朝鮮の武器輸送を監視するが阻止はしないことを示唆しているとした上で、国連安全保障理事会でいかなる提案をしてもロシアの拒否権行使で廃案になる可能性があるため、武器輸送の阻止が選択肢になり得ると述べた。

「米当局は有志国と連携して通関で貨物を押収し、戦場に運ばれないよう図る可能性がある」と語った。

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