ニュース速報

ワールド

IMF、ウクライナ追加支援へ 緊急融資制度で13億ドル

2022年09月23日(金)16時03分

 国際通貨基金(IMF)はウクライナに追加支援する可能性がある。食料危機の国を対象とした緊急融資制度が理事会で承認されれば、それを利用してウクライナに追加支援する。写真はIMFのロゴ。ワシントンで2018年9月撮影(2022年 ロイター/Yuri Gripas)

[ワシントン 22日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)はウクライナに追加支援する可能性がある。食料危機の国を対象とした緊急融資制度が理事会で承認されれば、それを利用してウクライナに追加支援する。欧州部門のトップ、アルフレッド・カマー氏が22日、ブルームバーグ主催の会合で明らかにした。

IMFは、ロシアの侵攻開始直後の3月にウクライナに14億ドルの緊急融資を実施した。

カマー氏によると、IMFは、戦争の影響で食料危機が起きている国向けのラピッド・ファイナンシング・インストルメント(RFI)という緊急融資制度を承認する見込み。この制度で13億ドル程度がウクライナに提供される可能性がある。理事会の採決は数週間内に行われる見通しという。事情に詳しい関係者は9月30日に実施される見込みを示した。

カマー氏は、IMFの調査団が10月下旬にウクライナの予算計画と財政・金融政策を調査すると述べた。ウクライナは、中央銀行に財政ファイナンスをさせるのでなく、税収確保に重点を置く必要があると指摘した。

「ウクライナとマクロ安定化の枠組みについて討議している。その枠組みは政策の内部調整、外部からの資金調達ニーズの特定、タイムリーな融資提供という点で役立つことになる」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

豪コアインフレ率、第3四半期0.9%なら予測「大外

ワールド

独IFO業況指数、10月は88.4へ上昇 予想上回

ワールド

ユーロ圏銀行融資、9月は企業・家計向けとも高い伸び

ワールド

ユーロ圏企業、事業見通し楽観 インフレ上振れリスク
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水の支配」の日本で起こっていること
  • 3
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した国は?
  • 4
    庭掃除の直後の「信じられない光景」に、家主は大シ…
  • 5
    「信じられない...」レストランで泣いている女性の元…
  • 6
    「平均47秒」ヒトの集中力は過去20年で半減以下にな…
  • 7
    メーガン妃の「お尻」に手を伸ばすヘンリー王子、注…
  • 8
    1700年続く発酵の知恵...秋バテに効く「あの飲み物」…
  • 9
    シンガポール、南シナ海の防衛強化へ自国建造の多任…
  • 10
    【テイラー・スウィフト】薄着なのに...黒タンクトッ…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 4
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 5
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 6
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 7
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 10
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 9
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中