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米政権、キューバ政策の変更発表 渡航や送金の規制緩和
バイデン米政権は16日、キューバ政策の変更を発表した。写真は2020年10月、ハバナで撮影(2022年 ロイター/Alexandre Meneghini)
[ワシントン 16日 ロイター] - バイデン米政権は16日、キューバ政策の変更を発表した。トランプ前政権下で導入されたキューバへの送金や渡航などに関する規制の一部を緩和する。
国務省の発表によると、これまで毎四半期1000ドルとされていたキューバの家族への送金上限を引き上げる。家族以外への寄付金送金も認める。
またキューバへの渡航規制を緩和し、定期便とチャーター便がハバナ以外の空港を利用できるようにする。教育目的の団体旅行や専門分野の会合および研究目的の渡航も復活させる。
国務省のプライス報道官は「キューバ国民を一段と支援し、国民がキューバ政府の抑圧から逃れ、今以上の経済的機会を得るための手段を提供する」と説明した。
一方、規制緩和はトランプ前大統領の強硬な対キューバ政策を支持していたフロリダ州南部の保守的なキューバ系米国人の反発を招く可能性がある。
議会上院の外交委員長を務める与党・民主党のロバート・メネンデス氏は「間違ったメッセージを間違った人々に、間違った時期に間違った理由で送る危険がある」と指摘した。