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米ミサイル駆逐艦が台湾海峡通過、中国「平和脅かす」と反発
米海軍第7艦隊は、ミサイル駆逐艦「カーティス・ウィルバー」が18日に「通常任務」として台湾海峡を通過したと発表した。資料写真、2013年8月撮影、提供:U.S. Navy/Mass Communication Specialist 3rd Class Declan Barnes(2021年 ロイター)
[北京/台北 19日 ロイター] - 米海軍第7艦隊は、ミサイル駆逐艦「カーティス・ウィルバー」が18日に「通常任務」として台湾海峡を通過したと発表した。台湾と中国の緊張が高まる中、中国をけん制する狙いがあるとみられている。
これに対し中国は、台湾海峡の平和と安定を脅かすとして米国を非難した。
米海軍は「自由で開かれたインド太平洋実現に向けた米国の関与を示したもので、米軍は今後も空と海で、国際法に従ってどこででも活動する」としている。
中国人民解放軍東部戦区の報道官は「米国の行動は台湾の独立派に誤ったシグナルを送り、地域情勢を意図的に混乱させるほか、台湾海峡の平和と安定を脅かす」と強く反発した。
また、駆逐艦の航行を中国軍は追跡し監視したと述べた。
台湾国防部は、駆逐艦は南方に航行し、通常と変わらない状況だったと明らかにした。
米海軍はほぼ毎月こうした活動を行っており、中国が強く非難する展開が続いている。