ニュース速報

ワールド

政府、3道県への緊急事態・群馬など3県へのまん延防止を正式決定

2021年05月14日(金)18時44分

 政府は14日の新型コロナウイルス感染症対策本部で、広島県と岡山県、北海道を緊急事態宣言の対象地域とし、群馬県・熊本県・石川県をまん延防止等重点措置の対象とすることを正式決定した。写真は羽田空港で昨年6月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 14日 ロイター] - 政府は14日の新型コロナウイルス感染症対策本部で、広島県と岡山県、北海道を緊急事態宣言の対象地域とし、群馬県・熊本県・石川県をまん延防止等重点措置の対象とすることを正式決定した。

期間は広島・岡山・北海道が5月16日から31日まで、群馬・熊本・石川は5月16日から6月13日まで。

<方針転換、野党議員「みっともない」>

政府は当初、岡山県・広島県・群馬県・熊本県・石川県の5県をまん延防止等重点措置の適用対象にすることを分科会に諮問した。すでに札幌市がまん延防止適用対象の北海道については、札幌市限定の緊急事態宣言が要請されていたものの、政府案は旭川市と小樽市などをまん延防止措置の適用対象にするものだった。

しかし、14日朝開かれた専門家による「基本的対処方針分科会」では、専門家から異論が相次ぎ、西村康稔経済再生相らが閣議で菅義偉首相と協議した結果、政府案を撤回。北海道と岡山・広島県に対しては緊急事態宣言を発出することとなった。

政府案が専門家に覆されるのは異例で、14日午後に開かれた衆参の議院運営委員会では「みっともない」(立憲民主党の小川淳也議員)、「感染の現状認識について政府と専門家で大きな乖離があったのでは」(共産党の塩川鉄也議員)など批判が相次いだ。西村再生相は「変異株に対する危機感、数字以上に深刻な医療逼迫への懸念に加え、行動変容を促すため強いメッセージが必要との指摘があったため」と説明した。「一部の専門家とは日々情報交換しているものの、分科会では20人以上の専門家が意見を表明するため」などと釈明した。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

APEC首脳会議、共同宣言採択し閉幕 多国間主義や

ワールド

アングル:歴史的美術品の盗難防げ、「宝石の指紋」を

ワールド

高市首相「首脳外交の基礎固めになった」、外交日程終

ワールド

アングル:米政界の私的チャット流出、トランプ氏の言
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った「意外な姿」に大きな注目、なぜこんな格好を?
  • 4
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    筋肉はなぜ「伸ばしながら鍛える」のか?...「関節ト…
  • 9
    【クイズ】12名が死亡...世界で「最も死者数が多い」…
  • 10
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 6
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 7
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 8
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 9
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 10
    庭掃除の直後の「信じられない光景」に、家主は大シ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中