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イスラエル大統領、野党の元財務相に組閣指示 連立交渉難航も
イスラエルのリブリン大統領は5月5日、反ネタニヤフ勢力で中道の「イェシュアティド」のラピド元財務相(写真)に組閣を指示した。ただ、連立交渉がまとまるかは見通せない。3月、テルアビブで撮(2021年 ロイター/Amir Cohen)
[エルサレム 5日 ロイター] - イスラエルのリブリン大統領は5日、反ネタニヤフ勢力で中道の「イェシュアティド」のラピド元財務相に組閣を指示した。ただ、連立交渉がまとまるかは見通せない。
リブリン氏は先月、3月の国会総選挙を受け、与党「リクード」を率いるネタニヤフ首相に組閣を指示していた。しかしネタニヤフ氏は期限までに交渉をまとめられず、組閣を断念した。
リブリン氏は、ラピド氏への組閣指示を発表したテレビ演説で、120人中56人の議員がラピド氏への支持を表明したと説明した。支持者は過半数に達しておらず、連立交渉の難航も予想される。
ラピド氏は声明で、左派・右派・中道の政権樹立を目指すとし、「われわれが互いに憎みあっていないことを示す」と表明した。
ラピド氏は4週間以内に連立交渉をまとめる必要がある。右派「イエミナ」のベネット元国防相と交互に首相を務める案も浮上している。
3月の選挙では、リクードが30議席を獲得し第1党となり、ラピド氏のイェシュアティドは17議席を獲得し第2党だった。
今回も連立交渉が不調に終われば、再度総選挙となる可能性がある。