ニュース速報

ワールド

スイス、国民投票で「ブルカ」を実質的に禁じる法案可決

2021年03月08日(月)07時23分

 3月7日、スイスで実施された国民投票で、イスラム教徒の女性が着用する顔を覆う衣装「ブルカ」を実質的に禁止する法案が僅差で可決された。写真は同日、チューリヒで作業にあたる選挙事務所のスタッフ(2021年 ロイター/Arnd Wiegmann)

[チューリヒ 7日 ロイター] - スイスで7日に実施された国民投票で、イスラム教徒の女性が着用する顔を覆う衣装「ブルカ」を実質的に禁止する法案が僅差で可決された。公式な暫定開票結果によると、賛成が51.2%、反対は48.8%。

この法案は右派の国民党が提案。直接イスラムに言及しておらず、マスクを着用した暴力的な抗議活動を阻止することも目的の1つに挙げているものの、地元政治家やメディア、推進派の人々は、実態としてブルカを禁じることを目指すものだと指摘している。

国民党議員で国民投票委員会の委員長を務めるワルター・ウォブマン氏は投票前、「スイスでは顔を隠さないことが伝統だ。これはわれわれの基本的な自由を表す要素の1つでもある」と語り、顔を覆うのは過激で政治的なイスラムの象徴で、これが欧州で存在感を強めているが、スイスに居場所はないと強調した。

スイス国内のイスラム教団体は今回の投票結果を非難し、法執行の差し止めに向けたさまざまな司法手段を行使する考えを表明した。

欧州ではフランスが2011年、公共の場で顔を完全に覆う衣装を着用することを禁止。デンマーク、オーストリア、オランダ、ブルガリアも公共の場で顔を覆うことを完全に禁止するか、制限を設ける法律を導入している。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国、南シナ海で哨戒活動 平和を「乱している」とフ

ワールド

アンソロピックCEO、米国防総省の要求拒否 AI軍

ワールド

イランのミサイル巡るトランプ氏発言、米情報機関の裏

ビジネス

いすゞ、山口専務が社長に昇格へ 南社長は副会長に
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 3
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルーの大スキャンダルを招いた「女王の寵愛」とは
  • 4
    戦術は進化しても戦局が動かない地獄──ロシア・ウク…
  • 5
    住宅の4~5割が空き家になる地域も......今後30年で…
  • 6
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「まるで別人...」ジョニー・デップの激変ぶりにネッ…
  • 9
    【和平後こそリスク】ウクライナで米露が狙う停戦「…
  • 10
    「IKEAも動いた...」ネグレクトされた子猿パンチと「…
  • 1
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 2
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 3
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 4
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの…
  • 5
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 6
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 9
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 10
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中