ニュース速報

ワールド

ロシア、デモ巡り米が内政干渉と批判 対話には前向き

2021年01月25日(月)08時52分

 1月24日、ロシアのペスコフ大統領報道官は、バイデン米政権がロシアとの対話に意欲を示せば、プーチン大統領も相応の反応をすると述べた。写真は23日のモスクワでのデモの様子(2021年 ロイター/Maxim Shemetov)

[モスクワ 24日 ロイター] - ロシアのペスコフ大統領報道官は24日、バイデン米政権がロシアとの対話に意欲を示せば、プーチン大統領も相応の反応をすると述べた。一方、反体制指導者ナワリヌイ氏の釈放を求める抗議運動に米政府が干渉していると主張した。

抗議運動が全土に広がる中、ロシアの治安当局は23日に3000人以上のデモ参加者を拘束し、武力で抗議集会を解散させた。

抗議前にモスクワの米大使館は、米国民にデモの回避を促す警告を出していた。

インタファクス通信によると、ペスコフ氏はロシアの政府系テレビ「第1チャンネル」に対し「これらの通知は無論、不適切だ」と批判。「間接的な内政干渉であることは明白で、ロシア連邦法違反を直接的に支持している」とした。

米大使館は電子メールで、このような警告は多くの国々の在外公館に「共通する通常の慣習」だとコメント。「世界中の米大使館と総領事館は定期的に安全と治安に関するメッセージを米市民に発している」とした。

米政府は23日、ロシア当局に対し抗議活動の場で拘束したデモ参加者とジャーナリストを釈放するよう求め、警察が鎮圧に用いた「手荒い手法」を批判した。

ロイターはモスクワ中心部では推定で最大4万人が参加する集会が開かれ、警察が手荒く人々を拘束し、警備のバンに押し込む場面もあったと報じた。

当局はデモに参加したのは約4000人だとし、外務省もロイターのデモ参加者の推定人数に疑問を呈している。

ロシアの国営タス通信によると、ペスコフ氏は「数人しか参加していない。多くの人々はプーチン氏に投票した」と主張。プーチン氏が提案した憲法改革をロシア人は支持していると続けた。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米財務長官、複数住宅を同時に「主たる住居」と申告=

ワールド

欧州委、イスラエルとの貿易協定停止を提案 ガザ侵攻

ビジネス

カナダ中銀、0.25%利下げ 政策金利は3年ぶりの

ビジネス

米一戸建て住宅着工、8月は7%減の89万戸 許可件
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、日本では定番商品「天国のようなアレ」を販売へ
  • 2
    中国は「アメリカなしでも繁栄できる」と豪語するが...最新経済統計が示す、中国の「虚勢」の実態
  • 3
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 4
    【クイズ】世界で最も「リラックスできる都市」が発…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 7
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 8
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 9
    「アフリカでビジネスをする」の理想と現実...国際協…
  • 10
    「60代でも働き盛り」 社員の健康に資する常備型社…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサイルが命中、米政府「機密扱い」の衝撃映像が公開に
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 6
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「なんて無駄」「空飛ぶ宮殿...」パリス・ヒルトン、…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中