ニュース速報

ワールド

中国のコロナ新規感染者、6日連続で100人超え 北東部で拡大続く

2021年01月18日(月)17時55分

 1月18日、中国国家衛生健康委員会は、中国本土で17日に新型コロナウイルスの感染者が新たに109人確認されたと発表した。上海の地下鉄の様子(2021年 ロイター/Aly Song)

[北京 18日 ロイター] - 中国国家衛生健康委員会は18日、中国本土で17日に新型コロナウイルスの感染者が新たに109人確認されたと発表した。春節(旧正月)の連休を前に北東部で感染が拡大しており、全国に広がる可能性が懸念されている。

新規感染者は前日も同数で、100人を超えるのは17日で6日連続となった。

17日の新規感染者のうち国内感染は93人。このうち54人が北京に隣接する河北省で報告された。また、北東部の吉林省では30人と過去最多の感染が確認され、新たなクラスター(集団感染)が発生するリスクが高まっている。

中国の新規感染者は2020年初めのピーク期と比べると依然として少ないものの、当局は感染再拡大による打撃を回避するため、一連の厳しい規制を導入、2900万人以上がロックダウン(都市封鎖)の対象となっている。

環球時報によると、河北省、黒竜江省、吉林省の少なくとも11地区では事実上のロックダウンが導入され、大規模なコロナ検査が実施されている。

中国鉄路総公司によると、移動制限にもかかわらず、春節休暇には約2億9600万人が鉄道で移動する見通し。前年は4億1000万人だった。

上海など多くの都市は、出稼ぎ労働者に帰省を控えるよう手当を支給している。

新華社は18日、新たなクラスターの発生は農村部の社会活動と市民の意識の欠如が原因であり、これが急速な感染拡大の温床になっているとの論評記事を配信した。

新華社が16日に伝えたところによると、北京市は海外からの渡航者に対し、21日間の医学的な経過観察後に追加でさらに7日間の経過観察を義務付けるという。

北京市では17日に2人の国内感染が確認された。

中国が確認された症例に分類していない無症状感染者の数は115人で、前日の119人から減少した。

これまでに本土で確認されている感染者は累計8万9336人、死者は4635人。

*内容を追加して再送します。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエル中銀、インフレ鈍化で2年ぶり利下げ 緩や

ワールド

ブラジル中銀総裁、インフレ目標に向けた進展状況に依

ワールド

米政権、ミャンマー人の保護資格を終了 安全に帰国で

ビジネス

日経平均は反発で寄り付く、米株高の流れ引き継ぐ ハ
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 2
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 3
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後悔しない人生後半のマネープラン
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    「搭乗禁止にすべき」 後ろの席の乗客が行った「あり…
  • 8
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 9
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 10
    「イラつく」「飛び降りたくなる」遅延する飛行機、…
  • 1
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 2
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 3
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 4
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 5
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 6
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 9
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 10
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中