ニュース速報

ワールド

米厚生長官、台湾総統と会談 トランプ氏の「強い支持」を伝達

2020年08月10日(月)22時38分

 アザー米厚生長官(写真左)は8月10日、訪問先の台湾で蔡英文総統(写真右)と会談し、民主的な台湾に対するトランプ米大統領の強い支持を伝えた。台湾の新型コロナウイルス対応は世界で最も優れた例の1つと評価した。代表撮影(2020年 ロイター)

[台北 10日 ロイター] - アザー米厚生長官は10日、訪問先の台湾で蔡英文総統と会談し、民主的な台湾に対するトランプ米大統領の強い支持を伝えた。また、台湾の新型コロナウイルス対応は世界で最も優れた例の1つと評価した。

アザー長官は9日に現地に到着。1979年の断交以降で最高位の高官による台湾訪問となった。

総統府で行われた会談でアザー長官は「トランプ大統領の台湾に対する強い支持と友好のメッセージを伝えに来ることができ、光栄に思う」と述べた。

今回の訪台は、経済や公衆衛生の分野で台湾との協力を強化するとともに、新型コロナ対策での台湾の国際的な役割を支持することを目的としている。

アザー長官は「台湾の新型コロナ対応は世界で最も成功した例の1つであり、オープンで透明性が高く民主的な台湾の社会・文化のたまものだ」と評価した。

台湾は早期に効果的な感染対策を打ち出したことが奏功し、新型コロナ感染者数は480人、死者は7人と、他国より大幅に低い水準に抑え込んだ。

米国は新型コロナを巡り、中国の透明性の欠如を繰り返し批判している。

蔡総統はアザー長官の訪問について、新型コロナ対策における双方の協力の「大きな前進」を意味するとし、ワクチンや治療薬の研究、生産などでの協力に言及した。

世界保健機関(WHO)総会への台湾の参加を米国が支持したことにも謝意を示した。台湾は中国の反対によりWHOに加わっていない。

蔡総統は「健康に対する権利に政治的な思惑が決して優先されるべきではないと改めて強調しておきたい。台湾のWHO総会を阻止するのは健康に対する普遍的権利の侵害だ」と述べた。

台湾国防部(国防省)によると、アザー長官と蔡総統の会談が行われた10日午前、中国軍の戦闘機が台湾海峡の中間線を越えて一時台湾側に入った。

米中関係の悪化に伴い、トランプ米政権は台湾を支援する姿勢を強め、武器売却を決定している。中国はアザー長官の台湾訪問に反発し、対抗措置を取ると警告していた。

アザー長官は午後に台北で記者会見を開き、今回の台湾訪問は、米国と台湾の深い友情とパートナーシップの認識を表すものだと述べた。

台湾は公衆衛生に関する透明かつ協調的な情報共有のモデルになってきたと指摘した。

また、蔡総統が謝意を示した、台湾の世界保健総会参加支持について、トランプ大統領の指示を受け、アザー長官とポンペオ国務長官が台湾のオブザーバー資格回復を試みたことを明らかにした。

「しかし中国共産党とWHOがそれを阻止した。これが、WHOに対するトランプ政権の不満の一つであり、WHOの改革能力のなさを示している」と述べた。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米ゴールドマン、1─3月は債券低迷 利益予想超えも

ビジネス

米中古住宅販売、3月は3.6%減 在庫不足で9カ月

ワールド

トランプ氏、イランは合意望む 米のホルムズ海峡封鎖

ワールド

英仏、 米国のホルムズ封鎖に不参加 多国間枠組み策
MAGAZINE
特集:台湾有事の新シナリオ
特集:台湾有事の新シナリオ
2026年4月21日号(4/14発売)

地域紛争の「大前提」を変えた米・イラン戦争が台湾侵攻の展開に及ぼす影響をシミュレーション

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本は「イノベーションのやり方」を忘れた...ホンダ「EV撤退」が示す、日本が失った力の正体
  • 2
    「いい加減にして...」ケンダル・ジェンナーの「目のやり場に困る」姿にネット騒然
  • 3
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国防軍は崩壊寸前」
  • 4
    【銘柄】イラン情勢で「任天堂」が急落 不確実な相…
  • 5
    目のやり場に困る...元アイスホッケー女性選手の「密…
  • 6
    トランプがまた暴走?「イラン海上封鎖」の勝算
  • 7
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 8
    「違法レベル...」ゼンデイヤの「完全に透けて見える…
  • 9
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 10
    トランプ政権に逆風...「イラン戦争でインフレ再燃」…
  • 1
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 2
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 3
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 4
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 7
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国…
  • 8
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 9
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 10
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 10
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中