ニュース速報

ワールド

OPEC、過剰在庫長期化に懸念 コロナ第2波で

2020年07月17日(金)02時13分

石油輸出国機構(OPEC)は、新型コロナウイルス感染の第2波により今年後半の経済回復が抑制された場合、過去最大の協調減産で市場を均衡化させ過剰在庫を解消しようとする試みが失敗すると懸念を強めている。ウィーンで2018年12月撮影(2020年 ロイター/Leonhard Foeger)

[ロンドン 16日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)は、新型コロナウイルス感染の第2波により今年後半の経済回復が抑制された場合、過去最大の協調減産で市場を均衡化させ過剰在庫を解消しようとする試みが失敗すると懸念を強めている。ロイターがOPECの内部調査書を確認した。

OPEC加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」は、8月1日から協調減産の規模を縮小することを決めた。世界的な封鎖措置が緩和されるとともに需要が徐々に回復しているとの見方を示した。

OPECなどは原油需要が2020年に日量900万バレル減少した後、21年に700万バレル増えるとみている。OPECは21年に生産を600万バレル引き上げたい意向。

OPECの内部調査は、新型コロナ第2波によって世界中で新たな封鎖措置が導入された場合、こうした目標に届かない可能性を示唆。このシナリオでは、20年の需要が日量1100万バレル減り、OPECが協調減産の効果を測る上で主要指標としている在庫が増えることになる。

調査は各国が協調減産の緩和を推奨したOPECプラスのパネル討議用に準備されたもので、「このシナリオでは、在庫が20年に過去最大規模の12億1800万バレルに達する」と指摘した。OPECが試算した在庫量は、世界の原油生産量の12日分を超える量に相当する。

第2波のシナリオでは、世界の原油在庫は第3・四半期には減らず、第4・四半期になって小幅に減る程度。経済協力開発機構(OECD)加盟国の在庫は、5年平均を約1億4900万バレル超える状態が続く。

OPECはこれまで、在庫を5年平均以下に維持したいと表明してきた。基本シナリオでは20年終盤にかけて在庫が減り、OECD加盟国の在庫は年末までに5年平均を1億0400万バレル下回る。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アングル:「高市ラリー」再開か、解散検討報道で思惑

ビジネス

トランプ米大統領、クレジットカード金利に10%の上

ビジネス

関税返還となった場合でも米財務省には十分な資金=ベ

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、米雇用統計予想下回る 円は
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 6
    「不法移民からアメリカを守る」ICEが市民を射殺、証…
  • 7
    美男美女と話題も「大失敗」との声も...実写版『塔の…
  • 8
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 9
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 10
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 6
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 7
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 8
    アメリカ、中国に台湾圧力停止を求める
  • 9
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 10
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中