ニュース速報

ワールド

北京のコロナウイルス、東南アジア由来の可能性=ハーバード大

2020年07月02日(木)17時22分

 7月2日、中国の北京で6月初めに集団感染が起きた新型コロナウイルスについて、米ハーバード大学の研究者チームは、ウイルスが東南アジアから入ってきた可能性があるとの見解を示した。写真は7月1日、北京で撮影(2020年 ロイター/Tingshu Wang)

[上海 2日 ロイター] - 中国の北京で6月初めに集団感染が起きた新型コロナウイルスについて、米ハーバード大学の研究者チームは、ウイルスが東南アジアから入ってきた可能性があるとの見解を示した。

北京では6月に大規模食品卸売市場で集団感染が発生した。

このウイルスについて、中国疾病予防管理センターは国外から入ってきたとの見解を示している。

ハーバード大の研究論文は、査読(ピアレビュー)前の論文として1日にウェブサイトに公開された。

同大学の研究チームは、北京で6月に採取した3つのウイルスのゲノム配列を、世界各地で採取した7643のサンプルと比較。その結果、北京のウイルスは欧州での2ー5月の感染、南アジア・東南アジアでの5ー6月の感染ウイルスと最も類似性が高かった。

また3月に中国国内で確認された少数のサンプルとも類似性がみとめられた。このため、北京のウイルスは最初に中国に表れたものだが、その後国外に行き、3カ月後に再び入ってきた可能性があるとしている。

論文は「直近の感染例のウイルスはほぼ(東)南アジア系統のものであることから、北京での新たな感染例は(東)南アジアから再び持ち込まれたものだ」としている。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米肥満薬開発メッツェラ、ファイザーの100億ドル買

ワールド

米最高裁、「フードスタンプ」全額支給命令を一時差し

ワールド

アングル:国連気候会議30年、地球温暖化対策は道半

ワールド

ポートランド州兵派遣は違法、米連邦地裁が判断 政権
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216cmの男性」、前の席の女性が取った「まさかの行動」に称賛の声
  • 3
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 6
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 7
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 8
    【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇し…
  • 9
    なぜユダヤ系住民の約半数まで、マムダニ氏を支持し…
  • 10
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 9
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 10
    米沿岸に頻出する「海中UFO」──物理法則で説明がつか…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中