ニュース速報

ワールド

訂正:再度の緊急事態宣言、誰にとっても好ましくない=小池都知事

2020年07月02日(木)19時29分

 7月2日、小池百合子都知事は 東京都での新たな新型コロナウイルス感染者が100人を超えたことを受け、「感染拡大要警戒」の状況にあるとの認識を示した。一方で「緊急事態宣言の状況に戻ることは誰にとっても好ましくない」とも述べ、ウィズコロナの時代を迎える中で今後、経済・感染防止を両立させるため、都民には夜の街への外出を控えるよう、事業者には感染防止ガイドラインを守るよう呼び掛けた。写真は4月10日の会見で話す小池氏。東京で撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)

[東京 2日 ロイター] - 小池百合子都知事は2日、東京都での新たな新型コロナウイルス感染者が100人を超えたことを受け、「感染拡大要警戒」の状況にあるとの認識を示した。一方で「緊急事態宣言の状況に戻ることは誰にとっても好ましくない」とも述べ、ウィズコロナの時代を迎える中で今後、経済・感染防止を両立させるため、都民には夜の街への外出を控えるよう、事業者には感染防止ガイドラインを守るよう呼び掛けた。

都は専門家に、感染状況と医療提供体制について分析を依頼。小池知事は「感染状況についての(専門家の)評価は『感染が拡大しつつある』、医療提供体制については 『体制強化の準備が必要である』との分析結果だった」と説明した。

分析では、これまでの感染者数と増加率からみて、このままであれば4週間後(訂正)には感染経路不明者が160人程度に、その6日後には960人に増加し、現状での東京都の病床数1000床を埋める状況になるという。

こうした現状について小池知事は「都として、感染拡大の警戒を要する段階だ」との認識を示した。

東京都で2日に確認された新規感染者は107人。小池知事はこのところの感染拡大の特徴として、20─30代の若者が感染者の7割を占めること、新宿・池袋で多発していること、感染経路は友人同士の集まりや会食も多いことを挙げた。

その上で「(感染者には)若者が多く今週のこれまでと同様の傾向にはあるが、感染拡大にさらなる警戒が必要だ」と指摘。「都民は夜の繁華街への外出を控えるよう、また、事業者には感染拡大予防ガイドラインを徹底するようお願いする。接待を伴う飲食店の経営者は、従業員のPCR検査を強く勧めてもらいたい」と述べ、感染防止に努めるよう呼びかけた。

*本文3段落目の「1週間後」を「4週間後」に訂正します。

(中川泉 編集:田中志保)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米アルファベット、時価総額初の3兆ドル台 取引序盤

ワールド

トランプ氏、四半期企業決算見直し要請 SECに半年

ワールド

米中閣僚協議、TikTok巡り枠組み合意 首脳が1

ワールド

トランプ氏、FRBに「より大幅な利下げ」要求 FO
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 3
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く締まった体幹は「横」で決まる【レッグレイズ編】
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 6
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 7
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 8
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 2
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 10
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中