ニュース速報

ワールド

EUの新たな法人税、売上高に対する税率は0.2%未満に=欧州委

2020年06月02日(火)12時13分

 6月2日、欧州連合(EU)の欧州委員会は1日、新たな法人税について、年間100億ユーロの税収が見込めるほか、EU単一市場の恩恵を受けている大企業の売上高に対する税率が0.2%未満になると表明した。写真はベルギーで2月撮影(2020年 ロイター/Yves Herman)

[ブリュッセル 1日 ロイター] - 欧州連合(EU)の欧州委員会は1日、新たな法人税について、年間100億ユーロの税収が見込めるほか、EU単一市場の恩恵を受けている大企業の売上高に対する税率が0.2%未満になると表明した。

EU加盟27カ国による承認もしくは変更を待っているプランの下、欧州委員会は新型コロナウイルス危機からの経済復興に向けた支出を賄うため、前例のない規模となる7500億ユーロを市場で借り入れる方針だ。

欧州委はこれまで、債務返済に向け、2024年以後に適用される新たな単一市場税を含むいくつかの課税案を提示している。

同委の報道官は「一括払いなのか、企業規模に比例した手数料なのか、利益に対する税の一部なのか、設計次第で過度に個別企業を圧迫することなく約100億ユーロを得ることができる可能性がある」と説明。「100億ユーロはこうした大企業のEU事業で得られる売上高の0.2%に満たない」と述べた。

報道官は年間の推計税収について、初期段階の推計値だと付け加えた。

欧州委員会のヨハネス・ハーン委員(予算担当)は、5月31日付の英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)に掲載されたインタビュー記事で、単一市場税は世界売上高が7億5000万ユーロを超える在欧州企業7万社に影響が及ぶ可能性があるとの見方を示した。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中印ブラジル「ロシアと取引継続なら大打撃」、NAT

ビジネス

NY外為市場=ドル急伸し148円台後半、4月以来の

ビジネス

米金利変更急がず、関税の影響は限定的な可能性=ボス

ワールド

トランプ氏「ウクライナはモスクワ攻撃すべきでない」
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パスタの食べ方」に批判殺到、SNSで動画が大炎上
  • 2
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長だけ追い求め「失われた数百年」到来か?
  • 3
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」だった...異臭の正体にネット衝撃
  • 4
    真っ赤に染まった夜空...ロシア軍の「ドローン700機…
  • 5
    「このお菓子、子どもに本当に大丈夫?」──食品添加…
  • 6
    「史上最も高価な昼寝」ウィンブルドン屈指の熱戦中…
  • 7
    約3万人のオーディションで抜擢...ドラマ版『ハリー…
  • 8
    「オーバーツーリズムは存在しない」──星野リゾート…
  • 9
    「巨大なヘラジカ」が車と衝突し死亡、側溝に「遺さ…
  • 10
    歴史的転換?ドイツはもうイスラエルのジェノサイド…
  • 1
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首」に予想外のものが...救出劇が話題
  • 4
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 5
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 8
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 9
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 10
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中