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トランプ政権、ブラジルに抗マラリア薬200万回分供給  

2020年06月01日(月)10時37分

米国とブラジル両政府は共同声明で、米政府がブラジルに新型コロナウイルス感染症の予防・治療薬として抗マラリア薬のヒドロキシクロロキン200万回分を送ったと発表した。写真はヒドロキシクロロキン。5月27日、ユタ州プロボの薬局で撮影(2020年 ロイター/George Frey)

[ワシントン 31日 ロイター] - 米国とブラジル両政府は共同声明で、米政府がブラジルに新型コロナウイルス感染症の予防・治療薬として抗マラリア薬のヒドロキシクロロキン200万回分を送ったと発表した。

ヒドロキシクロロキンは、トランプ米大統領とブラジルのボルソナロ大統領が新型コロナ感染症の予防・治療薬として有望だと主張している。トランプ氏は5月半ば、自身が予防薬として服用していることを明らかにした。

ただ、医学的なリスクが指摘されており、米食品医薬品局(FDA)は使用について警告を発している。

世界保健機関(WHO)も安全性に関する懸念から、同薬の新型コロナ感染症患者を対象とする臨床試験の中断を発表している。

声明によると、送られたヒドロキシクロロキンは、医師や看護師など医療関係者の感染予防と、感染症患者の治療に使用されるという。

両国はまた、新型コロナの予防・治療薬の臨床試験などの共同研究を実施することも発表。さらに米政府は近く、ブラジルに人工呼吸器1000台を送るとしている。

ロイター
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