ニュース速報

ワールド

第2四半期のドイツ経済、9.8%縮小の公算大=主要シンクタンク

2020年04月08日(水)22時27分

ドイツの主要シンクタンクは8日、第2・四半期の国内経済が9.8%縮小し、データをさかのぼれる1970年以降で最大のマイナス幅となる公算が大きいとの報告書を公表した。写真は4月7日、ベルリンで撮影(2020年 ロイター/Fabrizio Bensch)

[ベルリン 8日 ロイター] - ドイツの主要シンクタンクは8日、第2・四半期の国内経済が9.8%縮小し、データをさかのぼれる1970年以降で最大のマイナス幅となる公算が大きいとの報告書を公表した。新型コロナウイルス感染拡大抑制のために導入したロックダウン(都市封鎖)が響く。

世界金融危機に見舞われた2009年第1・四半期のマイナス幅の2倍強に当たるという。

報告書の作成に携わったシンクタンクの1つであるIFO経済研究所のエコノミスト、Timo Wollmershaeuser氏は「おそらく危機は予想よりも長引き、生産凍結につながりそうだ。このシナリオではリセッション(景気後退)の深度はより大きくなり、回復はより緩慢になる見通しだ。政府が企業の破綻を防ぐこともさらに困難になるだろう」と指摘した。

主要シンクタンクは、1─3月期のドイツ経済は1.9%縮小する見込みだと指摘。また、ピーク時の失業率は5.9%に達する公算が大きいとした。

その上で、今回の見通しに対するダウンサイドリスクは大きいと付け加えた。

主要シンクタンクは年間の成長率について、今年はマイナス4.2%、来年はプラス5.8%になると予想。IFO経済研究所のWollmershaeuser氏は「新型ウイルスの感染拡大でドイツ経済は深いリセッションに陥る」と述べた。

主要シンクタンクはこのほか、政府が3月に決定した総額7500億ユーロの新型ウイルス対策で、ドイツの債務の対国内総生産(GDP)比率は今年は70%と、新型コロナ発生前の約60%から上昇するとの予想を示した。

ただWollmershaeuser氏は、ドイツの財政状態は安定していると指摘。むしろ「イタリアのような国がリスクにさらされており、支援が必要だ」とし、「ユーロ圏が債務危機に陥る大きなリスクが存在している。これは絶対に回避する必要がある」と述べた。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

マクロスコープ:さまよう「中流票」、選挙結果の振れ

ワールド

中国が香港安全保障白書、本土政府の「根本的な責任」

ワールド

トランプ氏、完成間近の米加新橋の開通阻止を警告 交

ビジネス

午前のドルは155円前半へ下落、売り地合い続く ド
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 2
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...周囲を気にしない「迷惑行為」が撮影される
  • 3
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業績が良くても人気が伸びないエンタメ株の事情とは
  • 4
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 7
    変わる「JBIC」...2つの「欧州ファンド」で、日本の…
  • 8
    「二度と見せるな」と大炎上...女性の「密着レギンス…
  • 9
    衆院選で吹き荒れた「サナエ旋風」を海外有識者たち…
  • 10
    韓国映画『しあわせな選択』 ニューズウィーク日本…
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 4
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 5
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 8
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 9
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 10
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入っ…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 7
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 8
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 10
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中