ニュース速報

ワールド

米国は感染ピークに近づきつつある可能性=トランプ氏

2020年04月08日(水)09時32分

4月7日、トランプ米大統領は、国内の新型コロナウイルス感染はおそらくピークに近づきつつあるとの見方を示した。ホワイトハウスで撮影(2020年 ロイター/Kevin Lamarque)

[ワシントン 7日 ロイター] - トランプ米大統領は7日、国内の新型コロナウイルス感染はおそらくピークに近づきつつあるとの見方を示した。また、米経済を早期に再開させたい意向を改めて表明した。

「近く再開させたい。感染者の増加曲線がピークに近づきあるかもしれないと考えている」とした。

死者数についてはあまり話したくないと前置きしたうえで、当初予想を下回る可能性があると述べた。ホワイトハウスの新型コロナ対策チームはこれまで、予測モデルに基づき、国内死者数が最大で24万人に達する恐れがあるとの予想を示している。

トランプ氏はまた、ナバロ大統領補佐官(通商製造政策局長)が送ったとされる新型コロナのリスクを警告するメモは見ていないと述べた。米紙ニューヨーク・タイムズによると、ナバロ氏は1月下旬に送ったメモで、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)が起きる可能性を警告し、中国に関する渡航禁止を求めた。また2月下旬には、新型コロナで米国人の最大200万人が死亡する可能性があるとのメモを大統領に送付したという。

トランプ氏は、ナバロ氏を信頼していると述べた。

一方、世界保健機関(WHO)の新型コロナへの対応を改めて批判し、WHOへの資金拠出を見合わせると表明。記者からの再度の質問に対しては、見合わせは決定事項ではなく、検討していると応じた。[nL4N2BV4F8]

トランプ氏はまた、連邦政府は8675台の人工呼吸器の備蓄があり、数週間以内に11万台が追加されると述べた。

「必要になるとは思わない」とした上で、「将来のために確保する。人工呼吸器を必要とする他国を支援することもできるだろう」と語った。

英国から人工呼吸器200台の提供要請を受けたことも明らかにした。

ロイターの集計によると、米国では新型コロナウイルス感染による死者が1万人を超え、感染者数は36万7000人以上となっている。

トランプ氏は、ウィスコンシン州最高裁が、大統領選の候補指名を争う7日の予備選を予定通り実施するよう命じたことについて、正しい決定だったと評した。[nL4N2BU48Z]

「郵送投票はひどい考えだ。投票したいなら投票所に行くべきだ」と語った。

ただ、フロリダ州の現地紙「パームビーチ・ポスト」によると、トランプ氏は同州に対し、共和党の予備選で不在者投票を郵送投票に切り替えるよう要請したという。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国航空会社2社、エアバス機購入計画発表 約82億

ワールド

コロンビア、26年最低賃金を約23%引き上げ イン

ワールド

アルゼンチン大統領、来年4月か5月に英国訪問

ワールド

中国軍、台湾周辺で実弾射撃訓練開始 演習2日目
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    「サイエンス少年ではなかった」 テニス漬けの学生…
  • 5
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 6
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 7
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それ…
  • 8
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 7
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 8
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 9
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 10
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中