ニュース速報

ワールド

OPECプラス会合、9日に延期 サウジ筋「決裂回避に尽力」

2020年04月06日(月)07時45分

 石油輸出国機構(OPEC)とロシアは6日に予定していた「OPECプラス」による減産に関する会合を9日に延期した。サウジ(左)とロシアのエネルギー相。2019年12月ウィーンで撮影(2020年 ロイター/Leonhard Foeger)

[ドバイ 5日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)とロシアは6日に予定していたOPEC加盟国と非加盟産油国による「OPECプラス」の会合を9日に延期した。OPEC筋が4日明らかにした。

サウジ筋は5日、国営石油会社サウジアラムコ<2222.SE>が月次の公式販売価格(OSP)の発表を5日間延期したと明らかにした。通常は毎月5日までに発表され、イラン、クウェート、イラクの価格決定にも影響する。

同筋は「これは前例のない措置だ。5月のOSPはOPECプラス会合でどのような結論が出るかで決まる見通しだ。われわれはこの会合の成功のためにできる限りのことを行っており、OSP発表の延期という異例の措置もこれに含まれている」と語った。

同筋は、OPECプラス会合の延期は「OPECプラスや他国を含む全産油国への働き掛けを行う時間を確保」する狙いがあると説明。サウジは、ロシアが追加減産を拒否し、協議が不調に終わった3月会合の失敗を繰り返したくないと説明した。

プライス・フューチャーズ・グループ(シカゴ)のアナリスト、フィル・フリン氏は「サウジが価格戦争を続けるかどうかについて、まだ最終決定を下していないことの表れだ」と分析した。

トランプ米大統領は2日、原油の協調減産を巡りサウジとロシアの間を仲介したことを明らかにし、両国が日量1000万─1500万バレルの減産に踏み切る可能性があるとの見通しを示した。同規模の減産にはOPECの枠組みに加わっていない産油国の協力が必要になるとみられるが、米国やカナダなどでは、民間の石油会社の生産量について政府に決定権はない。

イラクのガドバン石油相は5日、新たな減産合意にはOPECプラスに加わっていない米、カナダ、ノルウェーなどの協力が必要だと述べた。米政府は、国内の石油会社に対し、減産を促す考えはこれまでのところ示していない。

一方、ロシア大統領府のペスコフ報道官は5日、ロシアは原油市場の現状に関して建設的な協議を求めており、対話以外に方法はないと考えていると述べた。インタファクス通信が伝えた。

「ロシアはOPECプラスの合意打ち切りを好ましいと考えてなかった。プーチン大統領とロシア政府は建設的な交渉プロセスに尽力する決意で、国際エネルギー市場の安定化に他の選択肢はない」と強調した。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

ニュース速報

ワールド

独政府、社会的距離ルールを6月29日まで延長へ=国

ビジネス

中国の銀行の不良債権、新型コロナで高水準に=銀保監

ビジネス

スズキ、今期業績予想と中期計画の公表見送り コロナ

ワールド

シンガポール、2020年GDP見通しを再び下方修正

MAGAZINE

特集:コロナ不況に勝つ最新ミクロ経済学

2020-6・ 2号(5/26発売)

意思決定の深層心理から人間の経済行動を読み解く── コロナ不況を生き残るため最新の経済学を活用せよ

人気ランキング

  • 1

    東京都、新型コロナウイルス新規感染14人に急増 緊急事態宣言解除の目安、3項目中2項目が基準下回る

  • 2

    「イギリスが香港のために立ち上がらないことこそ危機だ」パッテン元総督

  • 3

    新型コロナの死亡率はなぜか人種により異なっている

  • 4

    「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がア…

  • 5

    コロナ独自路線のスウェーデン、死者3000人突破に当…

  • 6

    新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(2…

  • 7

    日本の「生ぬるい」新型コロナ対応がうまくいってい…

  • 8

    異常に低いロシアの新型コロナウイルス致死率 陽性…

  • 9

    過激演出で話題のドラマ、子役2人が問題行動で炎上 …

  • 10

    気味が悪いくらいそっくり......新型コロナを予言し…

  • 1

    過激演出で話題のドラマ、子役2人が問題行動で炎上 背景には韓国の国民性も?

  • 2

    日本の「生ぬるい」新型コロナ対応がうまくいっている不思議

  • 3

    東京都、新型コロナウイルス新規感染14人に急増 緊急事態宣言解除の目安、3項目中2項目が基準下回る

  • 4

    「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がア…

  • 5

    カナダで「童貞テロ」を初訴追──過激化した非モテ男…

  • 6

    気味が悪いくらいそっくり......新型コロナを予言し…

  • 7

    コロナ独自路線のスウェーデン、死者3000人突破に当…

  • 8

    反ワクチン派がフェイスブック上での議論で優勢とな…

  • 9

    韓国でまたも「慰安婦問題」 支援団体の不正会計疑…

  • 10

    新型コロナよりはるかに厄介なブラジル大統領

  • 1

    「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に

  • 2

    気味が悪いくらいそっくり......新型コロナを予言したウイルス映画が語ること

  • 3

    金正恩「死んだふり」の裏で進んでいた秘密作戦

  • 4

    スズメバチが生きたままカマキリに食べられる動画が…

  • 5

    過激演出で話題のドラマ、子役2人が問題行動で炎上 …

  • 6

    優等生シンガポールの感染者数が「東南アジア最悪」…

  • 7

    コロナ禍で露呈した「意識低い系」日本人

  • 8

    日本の「生ぬるい」新型コロナ対応がうまくいってい…

  • 9

    コロナ独自路線のスウェーデン、死者3000人突破に当…

  • 10

    ロックダウンは必要なかった? 「外出禁止は感染抑…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メールマガジン登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!