ニュース速報

ワールド

中国初の国産空母、台湾海峡通過後に南シナ海へ 「演習」が目的

2019年11月18日(月)17時43分

 11月18日、中国海軍は、声明を発表し、同国初の国産空母が台湾海峡を通過した後、科学調査と演習のために南シナ海に向かっていると明らかにした。写真は北京で2015年10月撮影(2019年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[北京 18日 ロイター] - 中国海軍は18日、声明を発表し、同国初の国産空母が台湾海峡を通過した後、科学調査と演習のために南シナ海に向かっていると明らかにした。

台湾国防部(国防省)は17日、中国初の国産空母が艦隊を組んで台湾海峡を通過し、日米の艦艇が追尾したと発表した。台湾の呉ショウ燮外交部長(外相)は台湾がおじけづくことはないと表明している。

台湾は、来年1月の総統選を控えて中国が台湾を威嚇しようとしているとの見解を示した。

中国海軍の声明は、空母が17日夜に台湾海峡を通過した後、「科学調査と定例の演習」のために南シナ海に向かっていると表明。「何らかの標的を目指しているわけではなく、現在の情勢と何ら関わりはない」とした。

それ以上に詳細は明らかにせず、台湾国防部が言及した日米の艦艇による追尾にも触れなかった。

南シナ海は中国のほか、ベトナム、マレーシア、フィリピン、台湾、ブルネイが領有権を主張している。

まだ名前のない中国初の国産空母は、昨年試験航行を始めた。中国の軍事専門家が国営メディアに語ったところによると、実際に任務に就くのは装備を施した後で、2020年になってからとみられる。

*内容を追加し、カテゴリーを広げました。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ米大統領、シカゴに部隊派遣の可能性否定せず

ワールド

トランプ氏、韓国大統領と会談 金正恩氏と年内会談望

ビジネス

米国株式市場=反落、ダウ349ドル安 エヌビディア

ワールド

加アルバータ州、日本の石油精製への投資検討 脱米国
MAGAZINE
特集:健康長寿の筋トレ入門
特集:健康長寿の筋トレ入門
2025年9月 2日号(8/26発売)

「何歳から始めても遅すぎることはない」――長寿時代の今こそ筋力の大切さを見直す時

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット民が「塩素かぶれ」じゃないと見抜いたワケ
  • 2
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」の正体...医師が回答した「人獣共通感染症」とは
  • 3
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密着させ...」 女性客が投稿した写真に批判殺到
  • 4
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
  • 5
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋…
  • 6
    顔面が「異様な突起」に覆われたリス...「触手の生え…
  • 7
    アメリカの農地に「中国のソーラーパネルは要らない…
  • 8
    【写真特集】「世界最大の湖」カスピ海が縮んでいく…
  • 9
    「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」(東京会場) …
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 1
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 2
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに感染、最悪の場合死亡も
  • 3
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人」だった...母親によるビフォーアフター画像にSNS驚愕
  • 4
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
  • 5
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 6
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自…
  • 7
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 8
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋…
  • 9
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精…
  • 10
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 10
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中