ニュース速報

ワールド

サウジが不明記者の死亡認める 高官2人解任 米大統領「信用できる」

2018年10月20日(土)12時59分

 10月20日、サウジアラビア当局は、サウジアラビア人の反政府記者ジャマル・カショギ氏(写真)がイスタンブールのサウジ総領事館で行方不明になっていた事件で、同記者の死亡を確認。高官2人を更迭したことを明らかにした。写真はロンドンで9月撮影。提供写真(2018年 ロイター  Middle East Monitor/Handout via REUTERS)

[ドバイ/ワシントン/グレンデール(米アリゾナ州) 20日 ロイター] - サウジアラビア当局は、サウジアラビア人の反政府記者ジャマル・カショギ氏がイスタンブールのサウジ総領事館で行方不明になっていた事件で、同記者の死亡を確認したと発表した。

これに関連してサルマン国王は高官2人の解任を命令。解任されたのは、事実上の最高権力者であるムハンマド・ビン・サルマン皇太子の右腕とみられるサウド・カハタニ王室顧問と情報機関のナンバー2であるアハメド・アシリ氏。

トランプ米大統領は記者団に対し、この発表を「重要な一歩」と評価、発表は信用できると述べた。

サウジ当局は声明で、領事館で同記者と面会者との間で争いが起き、記者が命を落としたと説明。その上で、捜査は継続中でサウジ国籍の18人を拘束したと明らかにした。

国営メディアによると、サルマン国王は情報機関の立て直しに向け、ムハンマド皇太子をトップとする委員会の設置を指示した。

捜査に詳しいサウジの関係者は、ムハンマド皇太子は事件につながった作戦には関与していないと指摘。また記者の殺害や誘拐は命令されていないが、サウジを批判する者を連れ戻す指令はあったと述べた。

*内容を追加します。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

独ZEW景気期待指数、11月は予想外に低下 現況は

ビジネス

グリーン英中銀委員、賃金減速を歓迎 来年の賃金交渉

ビジネス

中国の対欧輸出増、米関税より内需低迷が主因 ECB

ビジネス

インフレリスクは均衡、想定より成長底堅い=クロアチ
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    コロンビアに出現した「謎の球体」はUFOか? 地球外…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    ギザのピラミッドにあると言われていた「失われた入…
  • 7
    インスタントラーメンが脳に悪影響? 米研究が示す「…
  • 8
    中年男性と若い女性が「スタバの限定カップ」を取り…
  • 9
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 10
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中