ニュース速報

ワールド

独首相、移民問題でEUの結束訴える

2018年06月14日(木)11時04分

 6月13日、ドイツのメルケル首相は、欧州連合(EU)は移民問題に対し、加盟各国の国益を考慮に入れて結束して対応する必要があるとの見方を示した。会見する同首相。ベルリンで撮影(2018年 ロイター/Michele Tantussi)

[ベルリン 13日 ロイター] - ドイツのメルケル首相は13日、欧州連合(EU)は移民問題に対し、加盟各国の国益を考慮に入れて結束して対応する必要があるとの見方を示した。

難民救助船の受け入れを拒否し一部加盟国に批判されているイタリアについては、他のEU諸国から十分な支援を受けていないと考えているようだとの認識を示した。フランスのマクロン大統領は、イタリアの難民救助船拒否は「現実に目を背けた無責任な」行動だったと批判している。

メルケル首相は記者団に、どの加盟国も一国主義的な行動を取ってはならないと警告し、EUが結束して取り組む必要性を訴えた。「ドイツも一国主義的な行動は控え、秩序正しく、他国との合意に基づき物事を進める必要がある。そうすることで欧州が連携して取り組むことができる」と語った。

同首相は2015年に寛容な難民政策を打ち出したが、それにより極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の支持率が高まり、首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)内に亀裂が生じた。

CSUのゼーホーファー党首はこの日、移民・安全保障政策について、右派政党が連立政権を担うオーストリアやイタリアに歩調を合わせるよう呼び掛けた。

同党首とともに会見したオーストリアのクルツ首相は、欧州は「不法移民に対抗する有志国の枢軸」が必要だと述べた。

CDUのクランプカレンバウアー幹事長は独テレビ局ZDFに対し、EU加盟国の「枢軸」は、他国で登録された移民を拒否するために合意を結ぶ可能性があるとの懸念を示した。

メルケル首相は、EUが「非常にもろい状態」にあり移民は大きな課題になっていると指摘した上で、「欧州は結束すべき」と語った。イタリアは、移民を数多く受け入れたのにもかかわらず他の加盟国が十分に連携していないことを懸念していると指摘し、移民問題はEUの統合深化への「試金石」になると強調した。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ブラックフライデーの米オンライン売上高は過去最高、

ワールド

北朝鮮の金総書記、空軍の核戦争抑止力を強調 式典で

ビジネス

中国製造業PMI、11月は8カ月連続50割れ 非製

ワールド

米・ウクライナ、30日にフロリダで会談 和平案協議
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 2
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 3
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場の全貌を米企業が「宇宙から」明らかに
  • 4
    子どもより高齢者を優遇する政府...世代間格差は5倍…
  • 5
    「世界で最も平等な国」ノルウェーを支える「富裕税…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    メーガン妃の写真が「ダイアナ妃のコスプレ」だと批…
  • 8
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 9
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 10
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 4
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 5
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 6
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 7
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 8
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 9
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 10
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中