米経済、関税による「スタグフレーション的」減速へ=JPモルガン

JPモルガンのアナリストらは25日、米国の貿易政策によって、世界経済成長は鈍化し、米国ではインフレが再燃するほか、40%の確率で今年後半に景気後退に陥る公算が大きい。米ロサンゼルス港で5月撮影(2025年 ロイター/David Swanson)
[ニューヨーク 25日 ロイター] - JPモルガンのアナリストらは25日、米国の貿易政策によって、世界経済成長は鈍化し、米国ではインフレが再燃するほか、40%の確率で今年後半に景気後退に陥る公算が大きい。
アナリストはリサーチノートで、今年の米経済成長率見通しは1.3%と、年初の2%予測を下回ると予想。「関税引き上げによるスタグフレーション的な衝撃」が、今年のGDP伸び率見通し引き下げの要因になったとし、「景気後退リスクは依然として高いとみている」とした。
米成長鈍化見通しを踏まえ、ドルに対しては弱気な見通しを示した。一方、政策を巡る不確実性にもかかわらず、消費者と経済の回復力が続いているとし、米国株に対する強気姿勢は維持。ハイテク・AI(人工知能)関連銘柄が株価を支える公算が大きいという見方を示した。