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米19州の共和党司法長官、コストコに多様性方針の撤回要求

2025年01月28日(火)16時54分

 1月27日、米19州の共和党の司法長官が、会員制倉庫型量販店コストコ・ホールセールに対して、多様性・公平性・包摂性(DEI)プログラムを撤回するよう求めた。写真は2024年11月、米バージニア州アーリントンにあるコストコの店舗付近で撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)

[27日 ロイター] - 米19州の共和党の司法長官が、会員制倉庫型量販店コストコ・ホールセールに対して、多様性・公平性・包摂性(DEI)プログラムを撤回するよう求めた。差別や法的リスクへの懸念を理由に挙げた。

コストコが先週開催した年次株主総会では、DEIプログラムを維持するリスクに関する報告書の提出を求める提案が否決された。コストコによると、株主の98%以上が反対票を投じたという。

州司法長官は、コストコのロン・バクリス最高経営責任者(CEO)宛ての書簡の中で、コストコの方針は能力主義の原則と連邦法に違反しているとし、同社がこうした方針を強化しているとして批判した。

テキサス州のパクストン司法長官とアイオワ州のバード司法長官を中心とする19州の司法長官は、コストコがDEI方針を廃止するのか、それとも維持する理由を説明するのか、30日以内に各州に通知するよう要求した。

トランプ大統領は就任初日、連邦政府が男性と女性の2つの性別のみを認め、変更はできないとする大統領令を出し、前政権の多様性政策を撤廃するという公約を実行。DEI方針の修正や廃止に動く企業が相次いでいる。

ロイター
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