中国、EV巡る個別価格交渉しないようEUに警告
中国は12日、欧州連合(EU)に対し、EU域内で販売される中国製電気自動車(EV)の価格について個別交渉を行わないよう求め、さもなければ双方の関税交渉の「土台を揺るがす」ことになると警告した。北京で昨年10月撮影(2024年 ロイター/Tingshu Wang)
[北京 12日 ロイター] - 中国は12日、欧州連合(EU)に対し、EU域内で販売される中国製電気自動車(EV)の価格について個別交渉を行わないよう求め、さもなければ双方の関税交渉の「土台を揺るがす」ことになると警告した。
中国商務省はウェブサイトに掲載したコメントで「欧州側が中国と交渉する一方で一部企業と別途、価格交渉を行えば、交渉の土台と相互信頼を揺るがし、交渉プロセス全体の進展に不利益になる」とした。
EUが個別協議を行った証拠は示さず、「関連する報告」があったとするにとどめた。
中国製EVを巡っては、同国政府がEUによる追加関税を回避するためEU域内での最低価格を3万ユーロ(3万2000ドル)にする妥協案を提示したものの、EU側は拒否していたことが分かった。
商務省は欧州系を含む中国のさまざまな自動車メーカーが中国機電商会に対し、業界全体の立場を代表する価格案を提示する権限を与えたとし、「これが現在の中国─EU協議のベースになっている」と述べた。