ニュース速報
ビジネス

日経平均は8日ぶり反発、米CPI後の株高や円安を好感

2024年09月12日(木)19時12分

 9月12日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比1213円50銭高の3万6833円27銭と8日ぶりに反発して取引を終えた。写真は都内で2022年6月撮影(2024 ロイター/Issei Kato)

[東京 12日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比1213円50銭高の3万6833円27銭と8日ぶりに反発して取引を終えた。前日の米消費者物価指数(CPI)の発表後の米国市場でハイテク株高や円安となったことを好感した買いが優勢となった。前日までの続落を経て、自律反発を期待した買いも入った。今年3番目の上昇幅となった。

日経平均は565円高で寄り付いた後、一時1282円高の3万6902円21銭に上昇した。朝方から幅広い銘柄に買いが入り、全面高の商状となった。指数への寄与度の高い半導体関連やハイテク株の上げが目立ったほか、輸出関連株や銀行などの金融株もしっかりだった。

日経平均は、前日までの続落で3000円超下落し「8月上旬のような売られすぎ感が短期的に生じていたのに対し、海外市場が落ち着いていたことで買い戻しが優勢になった」(りそなアセットマネジメントの戸田浩司ファンドマネージャー)との見方が聞かれた。

買い一巡後は高値圏でのもみ合いとなった。ボラティリティの高さや米景気懸念、円高懸念が払しょくされていないとして「さらに上値を買っていくまでのムードでもない」(りそなAMの戸田氏)との声があった。

8月の米消費者物価指数(CPI)を受け、米国市場では連邦準備理事会(FRB)が来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で50ベーシスポイント(bp)の大幅利下げに動くとの期待が後退したが、半導体大手エヌビディア株が大幅上昇した。米政府がサウジアラビアへの先端チップ輸出を許可することを検討していると一部で報じられた。

TOPIXは2.44%高の2592.5ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比2.44%高の1334.14ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆2134億7300万円だった。東証33業種はすべてが上昇し、値上がり率上位には電気機器や機械、非鉄金属などが並んだ。

日立製作所や村田製作所が堅調。トヨタ自動車はしっかり。一方、第一三共や日清製粉グループ本社は軟調だった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が3.34%高の653.27ポイントと反発した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1550銘柄(94%)、値下がりは77銘柄(4%)、変わらずは16銘柄だった。

終値 前日比 寄り付き   安値/高値 

日経平均 36833.27 1213.5 36185. 36,172

62 .26─36

,902.2

1

TOPIX 2592.50 61.83 2568.3 2,567.

9 76─2,6

03.83

プライム指数 1334.14 31.82 1321.4 1,321.

3 43─1,3

39.74

スタンダード指数 1217.86 19.25 1210.5 1,210.

8 58─1,2

20.02

グロース指数 833.73 25.69 819.89 819.06

─833.7

3

グロース250指 653.27 21.13 641.82 640.98

数 ─653.2

7

東証出来高(万株 186465 東証売買代金( 42134.

) 億円) 73

*本文の体裁を整えて再送します。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

欧州の銀行、前例のないリスクに備えを ECB警告

ビジネス

ブラジル、仮想通貨の国際決済に課税検討=関係筋

ビジネス

投資家がリスク選好強める、現金は「売りシグナル」点

ビジネス

AIブーム、崩壊ならどの企業にも影響=米アルファベ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 3
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国か
  • 4
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 5
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 9
    山本由伸が変えた「常識」──メジャーを揺るがせた235…
  • 10
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 9
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 10
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中