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米12月求人件数、予想に反し増加 利下げ観測後ずれ

2024年01月31日(水)05時08分

米労働省が30日発表した2023年12月の雇用動態調査(JOLTS)の求人件数は前月比10万1000件増の902万6000件となった。2022年8月撮影(2024年 ロイター/Andrew Kelly)

[ワシントン 30日 ロイター] - 米労働省が30日発表した2023年12月の雇用動態調査(JOLTS)の求人件数は前月比10万1000件増の902万6000件となった。ロイターがまとめた予想(875万件)に反して増えた。

11月分は892万5000件と、前回発表の879万件から上方改定された。

今年第1・四半期に米連邦準備理事会(FRB)が利下げを開始するには、労働市場が引き続き活発過ぎる可能性が高いことが示唆された。

ネーションワイド(オハイオ州)のシニア・エコノミスト、ベン・エアーズ氏は「持続的な労働需要があることは、経済成長にはプラスだが、今年の早い時期にインフレを抑制しようとする取り組みに一石が投じられる可能性がある」と指摘。「良いことが多すぎるという兆候が出ていることで、利下げ観測が後ずれする公算がある」と述べた。

<自発的な離職件数2年11カ月ぶり低水準>

求人率は5.4%と、横ばい。部門別の求人件数は、専門職・ビジネスサービスが23万9000件増。製造、小売、医療・社会支援、金融も増加した。一方、宿泊・飲食サービスは12万1000件、卸売は8万3000件、それぞれ減少した。

採用件数は6万7000件増の562万1000件。採用率は3.6%と、前月の3.5%から上昇した。部門別では専門職・ビジネスサービス、宿泊・飲食サービス、州・地方政府が増加。医療・社会支援は11万9000件減少した。

レイオフ・解雇件数は8万5000件増の161万6000件。増加したものの、低水準にとどまった。レイオフ・解雇率は1.0%と横ばい。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の余波で労働力の確保が困難になる中、企業は解雇になお消極的になっている。

自発的な離職件数は13万2000件減の339万2000件と、21年1月以来の低水準。4カ月連続で減少した。労働市場に対する信頼感の目安となる自発的な離職率は2.2%と、横ばいだった。

自発的な離職件数の減少について、ライトソンICAP(ニューヨーク)のチーフエコノミスト、ルー・クランダル氏は「労働者の離職は賃金上昇ペースに影響を及ぼすため、FRBにとってポジティブな動きだ」と述べた。

FRBは30━31日の連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きを決定するとの見方が大勢となっている。金融市場では3月利下げの確率を50%未満とみている。

FRBは22年3月以降に計5.25%ポイント利上げし、フェデラル・ファンド(FF)金利誘導目標は現在5.25─5.50%となっている。

求人件数は22年3月に1200万件となり、過去最高を記録していた。

ロイターのエコノミスト調査によると、2月2日に発表される1月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比で18万人増えると予想されている。昨年12月は21万6000人増だった。

ロイター
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