S&P500の24年目標、5100に8%引き上げ=ゴールドマン
12月18日、ゴールドマン・サックスは、インフレ鈍化と金利低下が米国株への追い風になるとの見方から2024年のS&P総合500種の目標水準を8%引き上げ5100とした。2013年5月、ニューヨーク証券取引所で撮影(2023年 ロイター/Lucas Jackson)
David Randall
[ニューヨーク 18日 ロイター] - ゴールドマン・サックスは、インフレ鈍化と金利低下が米国株への追い風になるとの見方から2024年のS&P総合500種の目標水準を8%引き上げ5100とした。
市場の上昇が「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる超大型7銘柄に集中していた今年と異なり、来年は景気循環セクターや時価総額の比較的小さい企業が上げを主導すると、15日付のノートで述べた。
「今後は成長率の改善と金利低下という新たな状況が、バランスシートの弱い銘柄、特に経済成長に敏感な株式を支援する見込み」という。
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は先週、インフレ率が予想よりも速いペースで低下しているとし、金融引き締めが終了した可能性を示唆。利下げの議論が視野に入ってきたとの認識を示した。FRBのハト派転換を受け、S&P500は過去最高値に迫り、米国債利回りは低下した。
ゴールドマンのストラテジストは来年3月から5月まで毎会合、その後四半期ごとに25ベーシスポイント(bp)の利下げが実施され、政策金利が現在の5.25─5.5%から年末までに4─4.25%になると予想している。
米10年債利回りは24年末に現在の水準に近い4%前後となる見通しという。金利低下により、S&P500の24年予想株価収益率は現在19.2倍から19.9倍に上昇するとした。