ニュース速報

ビジネス

カナダ中銀が0.25%利上げ、3会合ぶり インフレ高止まり懸念で

2023年06月08日(木)07時19分

カナダ銀行(BOC、中央銀行)は7日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を0.25%ポイント引き上げ、22年ぶりの高水準となる4.75%とした。利上げは3会合ぶり。(2023年 ロイター/Chris Wattie)

[オタワ 7日 ロイター] - カナダ銀行(BOC、中央銀行)は7日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を0.25%ポイント引き上げ、22年ぶりの高水準となる4.75%とした。利上げは3会合ぶり。

中銀は声明で、極めて堅調な個人消費に加え、サービス需要や住宅市場の回復、労働市場の逼迫は経済における需要過多が、想定以上に持続している状況を示唆していると指摘。「消費者物価指数(CPI)上昇率が目標の2%を大幅に上回って推移するという懸念が強まった」とし「金融政策は需要と供給の均衡を取り戻し、インフレを持続的に2%目標に回帰させるために十分に制約的ではない」という判断を示した。

利上げを受け、金融市場が織り込む7月追加利上げの確率は約60%となった。9月までの利上げの可能性も完全に織り込まれた。

先週実施されたロイター調査では、カナダ中銀が年内いっぱい政策金利を4.50%に据え置くという予想が大勢となっていた。

スコシアバンクのキャピタルマーケッツエコノミクスのバイスプレジデント、デレック・ホルト氏は「7月に0.25%ポイントの追加利上げを予想する」と述べた。

同じく7月に追加利上げを予想するTDセキュリティーズのカナダ担当チーフストラテジスト、アンドリュー・ケルビン氏は「カナダ経済は2023年を通じて顕著な底堅さを示してきた」と指摘。2%のインフレ目標を達成するために需要を押し下げるには、単に追加引き締めが必要になると語った。

中銀は今後も経済指標を評価し「インフレ目標の達成と一致するかどうか」確認するとしつつも、前回4月会合の声明で示したインフレ目標達成に向け「金利をさらに引き上げる用意がある」という文言を削除した。

また、インフレは今夏に3%に鈍化すると引き続き想定しているとしたが、4月時点の「その後はより緩やかに低下し2024年末までに目標の2%に達すると予想する」という見通しは改めて示さなかった。

*内容を追加して再送します。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ウクライナ高官、「国益守られる」と評価 有志国会合

ビジネス

ユーロ圏消費者物価、12月2%に減速 ECB目標と

ビジネス

独失業者数、12月は予想下回る増加 失業率6.3%

ビジネス

シェブロン、ルクオイル海外資産入札でPEと連携 2
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    日本も他人事じゃない? デジタル先進国デンマークが「手紙配達」をやめた理由
  • 4
    「見ないで!」お風呂に閉じこもる姉妹...警告を無視…
  • 5
    トランプがベネズエラで大幅に書き換えた「モンロー…
  • 6
    「悪夢だ...」バリ島のホテルのトイレで「まさかの事…
  • 7
    若者の17%が就職できない?...中国の最新統計が示し…
  • 8
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 9
    マドゥロ拘束作戦で暗躍した偵察機「RQ-170」...米空…
  • 10
    衛星画像で見る「消し炭」の軍事施設...ベネズエラで…
  • 1
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチン、その先は袋小路か
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙」は抑止かそれとも無能?
  • 4
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 7
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 8
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 9
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 10
    アメリカ、中国に台湾圧力停止を求める
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中