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英アームがスマホ向け新半導体技術、台湾メディアテックが採用
ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計会社アームはこのほど、モバイル端末向けの新たな半導体技術をブログで公表し、台湾の半導体メーカー、メディアテック(聯發科技)はこれを次世代商品に利用すると表明した。資料写真、3月(2023年 ロイター/Dado Ruvic)
[29日 ロイター] - ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計会社アームはこのほど、モバイル端末向けの新たな半導体技術をブログで公表し、台湾の半導体メーカー、メディアテック(聯發科技)はこれを次世代商品に利用すると表明した。
アームは30日から始まる「台北国際コンピュータ見本市(COMPUTEX)」に向け、動画処理および人工知能(AI)アプリ向けの半導体「Immortalis―G720」と、モバイル端末の「頭脳」となるプロセッサ「Cortex―X4」を公表した。
同社によると、いずれも前世代の技術に比べて性能が15%向上しており、後者は電力使用量が40%減る。電力使用量は、バッテリーを長持ちさせる必要があるスマートフォンにとって重要なポイントとなる。
メディアテックはアームの同ブログで、新技術は次世代スマホの性能向上につながるとの見通しを示した。
ソフトバンクグループの終値は8.2%高と過去1年余りで最大の上昇。メディアテックは1.1%高。
アームはまた、台湾積体電路製造(TSMC)で「Cortex―X4」を「テープアウト」したと明らかにした。販売のための半導体製造を意味するのかとの質問には、顧客のために新しい製造技術を試すために時々取る措置だとして半導体の販売は否定した。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は先月、アームが自社の設計能力をアピールするため独自の半導体を開発していると報じている。
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