ニュース速報

ビジネス

クレディ・スイス、大株主が全株式売却

2023年03月06日(月)14時49分

 スイスの金融大手クレディ・スイスの長年の大株主だった米運用会社ハリス・アソシエイツは、過去数カ月で保有株を売却した。写真はジュネーブで2022年6月撮影(2023年 ロイター/Denis Balibouse)

[5日 ロイター] - スイスの金融大手クレディ・スイスの長年の大株主だった米運用会社ハリス・アソシエイツは、過去数カ月で保有株を売却した。ハリスのデビッド・ヘロー副会長兼最高投資責任者(CIO)が5日、明らかにした。

ヘロー氏は売却の理由を明かさなかったが、先に英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)に、持続的な損失や顧客流出を食い止めるための同行の戦略に対する忍耐を失ったと話していた。

ハリスは昨年8月にクレディ・スイス株を約10%保有していることを明らかにしたが、保有比率は今年1月には5%に低下した。

ヘロー副会長がFTに語ったところによると、ハリスはクレディ・スイスが40億スイスフラン(42億7000万ドル)の増資を実施した昨年10月に株式保有を縮小し始めた。

ヘロー氏は同行の将来に疑問を呈し、ウェルスマネジメント事業から大量の資金が流出していると指摘。「われわれには投資先の選択肢が他に多くある。金利上昇は多くの欧州金融機関が反対方向に向かっていることを意味する。他行が資本を生み出しているときに資本を燃やしている銀行になぜ投資するのか」と述べた。

クレディ・スイスは2022年第4・四半期に1100億フラン以上の資金が流出したと先月発表。22年通年の決算は08年の金融危機以来の大幅赤字となった。

同社は収益性回復へ向けた抜本的事業再編に着手。投資銀行部門CSファースト・ボストン(CSFB)の分離・独立も含まれる。

クレディ・スイスはロイターに対し、計画を前倒ししており、明確な戦略目標を持っていると説明。「全てのステークホルダー(利害関係者)に持続可能な価値を確実に提供するため、計画を着実に実施し、目標に向け突き進むことに集中している」とした。

*報道内容の確認を踏まえ再構成しました。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ワイルズ米首席補佐官が乳がんと診断、職務継続へ ト

ワールド

IEA、必要なら追加的な備蓄放出も=ビロル事務局長

ワールド

ホルムズ海峡船舶護衛、欧州の多くで慎重論 「われわ

ワールド

供給確保優先、ホルムズ海峡のイラン船舶通過「問題な
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったのか?
  • 3
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製をモデルにした米国製ドローンを投入
  • 4
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 5
    「筋肉はモッツァレラと同じ」...なぜウォーミングア…
  • 6
    「映画賞の世界は、はっきり言って地獄だ」――ショー…
  • 7
    幼い子供たちの「おぞましい変化」を克明に記録...「…
  • 8
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    50代から急増!? 「老け込む人」に共通する体の異変【…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 3
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 7
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 8
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中