ニュース速報

ビジネス

ECB、慎重に利上げ進めるべき=イタリア中銀総裁

2023年02月05日(日)18時02分

 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビスコ・イタリア中銀総裁は4日、短期的なインフレ期待が急激に低下し、中・長期的なインフレ期待がまだ抑制されていることから、ECBは慎重に利上げを進めることができると述べた。写真はECB。1月撮影(2023年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

[ミラノ 4日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビスコ・イタリア中銀総裁は4日、短期的なインフレ期待が急激に低下し、中・長期的なインフレ期待がまだ抑制されていることから、ECBは慎重に利上げを進めることができると述べた。イタリアの金融市場協会の会議で語った。

ビスコ氏は、過度の引き締めは経済活動や金融の安定に「深刻な影響」を与えると警告。過度な引き締めは、金利決定のバランスにおいて、過度に緩やかな引き締めと同じ重みを持つリスクとみなしていると強調した。

ECBは2日の理事会で政策金利を0.5%ポイント引き上げ3%とし、3月にも0.5%ポイントの追加利上げの方針を示した。

ビスコ氏は、ECBは「既に講じた措置が経済とインフレ見通しに及ぼす影響を慎重に評価しながら、相当な注意を払いつつ引き締めを続けることができる」と述べた。

ビスコ氏はまた、イタリアの企業債務の大部分は変動金利で支払われており、企業は借り入れコストの上昇にさらされていると指摘。「今後、貸し倒れが大幅に増加する可能性は否定できない」と語った。

同氏は、銀行監督当局は、信用リスク、流動性リスク、借り換えリスクを特に監視しているとし、金利上昇が銀行の資金調達コストに従来よりも急速に反映される危険性があると述べた。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ政権、27年度国防予算の大幅増額要求 非国

ワールド

ロシア・トルコ首脳が電話会談、中東情勢について協議

ワールド

米戦闘機、イラン上空で撃墜 乗員1人救助との報道

ビジネス

米3月雇用者数17.8万人増、過去15カ月で最多 
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 2
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 3
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 4
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 5
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 6
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 7
    中国は「アカデミズムの支配」を狙っている? 学術誌…
  • 8
    血圧やコレステロール値より重要?死亡リスクを予測…
  • 9
    『ナイト・エージェント』主演ガブリエル・バッソが…
  • 10
    満を持して行われたトランプの演説は「期待外れ」...…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 6
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 7
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 8
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 9
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 10
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中