ニュース速報

ビジネス

再送-シェブロンの22年純利益過去最高、四半期利益は予想下回る

2023年01月28日(土)06時51分

米石油大手シェブロンが27日発表した2022年12月期の通年決算は調整後純利益が365億ドルと過去最高になり、前期の2倍超に膨らんだ。(2023年 ロイター/Gaby Oraa)

(画面に正しく表示されなかったため再送します)

[ヒューストン 27日 ロイター] - 米石油大手シェブロンが27日発表した2022年12月期の通年決算は調整後純利益が365億ドルと過去最高になり、前期の2倍超に膨らんだ。一方、22年第4・四半期の調整後純利益は79億ドルと市場予想を6.6%下回り、1株当たり利益は4.01ドルと予想の4.38ドルを下回った。

シェブロンは石油生産で米2位。12月期の調整後純利益は従来の最高記録だった11年12月期を約100億ドルも上回った。

また、23年の石油・ガス世界生産量が前年より3%増えるとの見通しを据え置いた。

アナリストらによると、石油の旺盛な需要とロシアのウクライナ侵攻後の供給不足による高値を背景に西側諸国のエネルギー企業は22年に計2000億ドルの利益を得たと試算されている。

好業績と株主への配当金を増やす動きを背景に、エネルギー関連企業の株主還元は業界別の首位に躍り出た。増配の動きに反発し、新たな課税を求める声が出る可能性もある。

シェブロンが自社株買いの費用を3倍とすることを決め、現段階で5年間で計750億ドルを投じる方針を示していることに対し、ホワイトハウスは今月25日に抗議した。バイデン米政権は、企業が消費者のために価格を下げることを求めている。

グローバル・ウィットネスの環境キャンペーンの担当者、ジョナサン・ノローニャガント氏は、シェブロンが22年に稼いだ巨額の利益は今月初めに起きた洪水の被害修復に苦労している米国人にとって「平手打ちのように感じるだろう」と語った。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

GMメキシコ工場で生産を数週間停止、人気のピックア

ビジネス

米財政収支、6月は270億ドルの黒字 関税収入は過

ワールド

ロシア外相が北朝鮮訪問、13日に外相会談

ビジネス

アングル:スイスの高級腕時計店も苦境、トランプ関税
MAGAZINE
特集:大森元貴「言葉の力」
特集:大森元貴「言葉の力」
2025年7月15日号(7/ 8発売)

時代を映すアーティスト・大森元貴の「言葉の力」の源泉にロングインタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「裏庭」で叶えた両親、「圧巻の出来栄え」にSNSでは称賛の声
  • 2
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に...「曾祖母エリザベス女王の生き写し」
  • 3
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 4
    アメリカを「好きな国・嫌いな国」ランキング...日本…
  • 5
    セーターから自動車まで「すべての業界」に影響? 日…
  • 6
    トランプはプーチンを見限った?――ウクライナに一転パ…
  • 7
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、…
  • 8
    『イカゲーム』の次はコレ...「デスゲーム」好き必見…
  • 9
    【クイズ】日本から密輸?...鎮痛剤「フェンタニル」…
  • 10
    日本人は本当に「無宗教」なのか?...「灯台下暗し」…
  • 1
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 2
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...APB「乗っ取り」騒動、日本に欠けていたものは?
  • 3
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に...「曾祖母エリザベス女王の生き写し」
  • 4
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 5
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 6
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」…
  • 7
    アリ駆除用の「毒餌」に、アリが意外な方法で「反抗…
  • 8
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 9
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 10
    孫正義「最後の賭け」──5000億ドルAI投資に託す復活…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中