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日経平均は5日続伸、米インフレ指標控え一進一退 

2023年01月12日(木)15時58分

 1月12日 東京株式市場で日経平均は、前営業日比3円82銭高の2万6449円82銭と、5日続伸して取引を終えた。2020年10月、東京証券取引所で撮影(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 12日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比3円82銭高の2万6449円82銭と、5日続伸して取引を終えた。米金融引き締め長期化への懸念後退を背景に前日に米株が上昇し、東京市場でも買いが先行した。ただ、上昇一巡後はマイナス圏に沈む場面もあり、12月の米消費者物価指数(CPI)の公表をにらんで方向感に欠く値動きが続いた。

日経平均は寄り付きに78円高を付け、小幅続伸してスタートした。その後は売り圧力に押されてマイナス転化。プラス圏とマイナス圏を行き来しながら小幅な値動きを続けた。今晩の米CPI公表を前にポジション調整の動きもみられ、終日、方向感に乏しい展開となった。

日銀が大規模緩和の副作用を点検するとの一部報道などを受け、銀行株は堅調。また、前日の米国市場で主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が4日連続で上昇したことから、東京市場でも半導体関連銘柄はしっかりだった。

T&Dアセットマネジメントの浪岡宏チーフ・ストラテジストは「今回の米CPIは市場のコンセンサス通り鈍化が見込まれる。予想通りであれば、明日以降の日本株にとってはプラス材料となるだろう」と話した。

東証プライム市場の売買代金が比較的大きいことから、「機関投資家がポジションを構築しており、売り買いが交錯したとみている」(浪岡氏)という。

今週末からは米国で大手銀行などの決算発表が本格化する。「月末にかけて市場の注目は、インフレ動向から企業決算に移っていく」(国内証券のストラテジスト)との声も聞かれた。

TOPIXは0.36%高の1908.18ポイントで取引を終了。東証プライム市場指数は0.37%高の981.93ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は2兆8018億1100万円だった。東証33業種では、銀行業や非鉄金属など17業種が値上がり。不動産業や繊維業など16業種は値下がりした。

個別では、前日に決算を発表したサイゼリヤが一時11%超高となるなど大幅高となり、昨年来高値を更新。

三菱UFJフィナンシャル・グループやみずほフィナンシャルグループなどの銀行株も堅調で、いずれも昨年来高値を更新した。

値がさの東京エレクトロンも上昇し、1.7%高で取引を終えた。一方、前日買われたファーストリテイリングは1.9%安となった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がり742銘柄(40%)に対し、値下がりが1002銘柄(54%)、変わらずが94銘柄(5%)だった。

ロイター
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