ニュース速報

ビジネス

追加利上げ支持、利下げ検討の可能性も=ラムスデン英中銀副総裁

2022年11月25日(金)00時17分

イングランド銀行(英中央銀行)のラムスデン副総裁は24日、追加利上げを支持するが、景気とインフレ圧力が予想に反して推移すれば利下げも検討すると述べた。3日の代表撮影。(2022年 ロイター)

[ロンドン 24日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のラムスデン副総裁は24日、追加利上げを支持するが、景気とインフレ圧力が予想に反して推移すれば利下げも検討すると述べた。

キングス・カレッジ・ロンドンで講演し「私は追加引き締めの方向に傾いているが、景気が私の予想に反した形で展開し、インフレの根強さが懸念要因ではなくなった場合、適切に利下げの根拠を検討する」と発言。ただインフレ圧力が予想以上に根強いことが判明した場合は「引き続き力強く対応する」とし、「用心深く、敏感に反応して」政策を設定するのが自身のアプローチだと述べた。

中銀金融政策委員会のテンレイロ委員は今月、中銀の最新の経済予測に基づくと政策金利は現行の3%を上回るべきではなく、2024年に引き下げが必要になる可能性があると指摘。

ディングラ委員も、中銀が借り入れコストを一段と引き上げれば、予想されているリセッション(景気後退)が深化する可能性があると述べた。

ラムスデン副総裁は英政府が今月発表した増税と歳出削減を柱とする財政再建計画が経済成長とインフレを押し下げる可能性が高いが、「この措置の大半は2025年4月まで実施されないため、金融政策委員会(MPC)の3年間の見通しにほとんど影響を与えない」とした。

また、英中銀が家計の問題に拍車をかけていることを「痛感している」としながらも、英中銀はインフレ率を目標の2%に回帰させるために必要な措置をとらなければならないと強調。英国に対する国際的な評価については、借り入れコストが低下しているにもかかわらず、トラス前政権の「ミニ予算」で引き起こされた金融の混乱からまだ完全に回復していないとした。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国、今後5年間で財政政策を強化=新華社

ワールド

インド・カシミール地方の警察署で爆発、9人死亡・2

ワールド

トランプ大統領、来週にもBBCを提訴 恣意的編集巡

ビジネス

訂正-カンザスシティー連銀総裁、12月FOMCでも
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 5
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 6
    『トイ・ストーリー4』は「無かったコト」に?...新…
  • 7
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 8
    文化の「魔改造」が得意な日本人は、外国人問題を乗…
  • 9
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 10
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 9
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中