ニュース速報

ビジネス

財新の9月中国製造業PMIは48.1に低下、コロナ規制響く

2022年09月30日(金)12時30分

 財新/マークイットが30日発表した9月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は48.1と前月の49.5から低下し、一段の景況悪化を示した。浙江省・杭州で2020年11月撮影(2022年 ロイター/Aly Song)

[北京 30日 ロイター] - 財新/マークイットが30日発表した9月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は48.1と前月の49.5から低下し、一段の景況悪化を示した。新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)が生産と販売を下押しした。

景況改善・悪化の分岐点となる50を下回った。市場予想の49.5にも届かなかった。

中国製品に対する海外需要の低下も製造業を圧迫。新規輸出受注は悪化ペースが加速した。

財新智庫のシニアエコノミスト、王哲氏は製造業の供給と需要が同時に縮小したと指摘。コロナ感染拡大は海南省以外の多くの地域で深刻化し、抑制策が供給と需要両方の制約要因になったとした。

新規受注と新規輸出受注の指数はともに2カ月連続で50を下回った。

これを受けて企業は4カ月ぶりに生産を減らし、6カ月連続で人員を削減した。

一方、投入価格は2カ月連続で低下し、前向きな材料を提供した。需要鈍化による原材料価格の低下が背景にある。

王氏は雇用不足、需要の低迷、不安定な期待感といった経済の主要問題を踏まえると、雇用促進や補助金の供与、需要底上げ、市場の信頼醸成に軸足を置く政策が必要だと述べた。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

追加利下げに慎重、政府閉鎖で物価指標が欠如=米シカ

ビジネス

英中銀総裁「AIバブルの可能性」、株価調整リスクを

ビジネス

シカゴ連銀公表の米失業率、10月概算値は4.4% 

ワールド

米民主党ペロシ議員が政界引退へ 女性初の米下院議長
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    「これは困るよ...」結婚式当日にフォトグラファーの前に現れた「強力すぎるライバル」にSNS爆笑
  • 4
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 5
    NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショック…
  • 6
    「なんだコイツ!」網戸の工事中に「まさかの巨大生…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    あなたは何歳?...医師が警告する「感情の老化」、簡…
  • 9
    約500年続く和菓子屋の虎屋がハーバード大でも注目..…
  • 10
    ファン熱狂も「マジで削除して」と娘は赤面...マライ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 7
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 8
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 9
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 10
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中