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英財務相、経済・財政政策に自信表明
英国のクワーテング財務相は自身の経済・財政政策がうまくいく「自信がある」とし、イングランド銀行(英中央銀行、BOE)との緊密な協力関係の必要性を強調した。大手銀行や保険会社、資産運用会社との会合で語った。6日撮影(2022年 ロイター/Toby Melville/File Photo)
[ロンドン 27日 ロイター] - 英国のクワーテング財務相は自身の経済・財政政策がうまくいく「自信がある」とし、イングランド銀行(英中央銀行、BOE)との緊密な協力関係の必要性を強調した。大手銀行や保険会社、資産運用会社との会合で語った。
クワーテング氏が23日に経済対策を明らかにしたのを受け、投資家はトラス新政権への信認を喪失。ポンドは対ドルで急落し、26日に一時1.0327ドルの過去最安値を更新した。英国債は売り浴びせられた。
クワーテング氏のオフィスによると、同氏は会合で「成長計画と今後の中期財政計画について(中央)銀行と緊密に協力することで、われわれのやり方はうまくいく自信がある」と語った。
クワーテング氏はベイリー英中銀総裁と毎日話し、両者は緊密に連携していると主張した。
クワーテング氏は「われわれは必要性があったため、エネルギーについて拡張的な財政スタンスで緊急の対応をしてきた」とし、「新型コロナウイルス流行とウクライナ(での戦闘)という2つの外的なショックがあり、介入が必要だった。高い税負担も持続不可能だった」と主張した。
英政府は2021年に定めた部門別支出制限を見直すことはないだろうとし、金融規制を緩和したいとの意向も示した。
クワーテング氏は「来月のビッグバン2.0は私の最重要課題だ。(ロンドンの金融街)シティーと英国をこれまでのように世界第一級の金融センターに戻す必要がある」と言及。「経済成長の原動力となる金融サービスの分野で規制を自由化できることはたくさんある」とも訴えた。