ニュース速報

ビジネス

日産、7月も生産調整へ 半導体不足の影響続く=関係筋

2021年06月22日(火)18時42分

 6月22日、日産自動車は、世界的な半導体不足の影響を受け7月も一部の国内工場で稼働を一時停止するなど生産調整を続ける。都内のショールームで昨年11月撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)

[東京 22日 ロイター] - 世界的な半導体不足の影響を受け、日産自動車は7月も一部の国内工場で稼働を一時停止するなど生産調整を続ける。複数の関係者が明らかにした。国内自動車メーカーではSUBARUやスズキもすでに国内工場の一時稼働停止を明らかにしている。

複数の関係者によると、栃木工場(栃木県上三川町)では7月中に3日間稼働を停止する。日産自動車九州(福岡県苅田町)の第2生産ラインでは稼働を2日間停止し、夜勤も取り止める。

日産自動車九州の第1生産ラインも一定期間、日産の追浜工場(神奈川県横須賀市)でも夜勤取り止めを続け、生産量を調整する。

日産は21年1─3月期に半導体不足による生産への影響を受けており、2022年3月期に入っても4月から6月にかけて国内外での生産調整が続いている。同社は5月の決算発表時、半導体不足による今期の生産への影響を約50万台と想定し、このうち半分の約25万台は下期にかけて取り戻す考えを示している。

内田誠社長兼最高経営責任者は22日の定時株主総会で、半導体不足による影響を回避するため生産車種を調整するなどし、「工場の稼働率低下をできるだけ抑制していく」と説明。

減産分は「年度内に1台でも多く取り戻すための準備や、安定的に部品を確保するための対策を並行して進める」と語り、顧客への納車遅れや収益への影響を「最小限に抑えていく」と述べた。

日産の広報担当者は「世界的な半導体不足により自動車業界で部品調達に影響が出ているため、生産の調整と必要な対策を実施している」と述べた。詳細な計画についてはコメントを控えた。

SUBARUは、群馬製作所(群馬県太田市、大泉町)で1日非稼働とするほか、スズキも静岡県内の相良工場(牧之原市)で7日間、湖西工場(湖西市)で2日間、稼働を停止する方針を部品会社に伝えている。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:ドローン大量投入に活路、ロシアの攻勢に耐

ビジネス

米国株式市場=S&P・ナスダックほぼ変わらず、トラ

ワールド

トランプ氏、ニューズ・コープやWSJ記者らを提訴 

ビジネス

IMF、世界経済見通し下振れリスク優勢 貿易摩擦が
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは「ゆったり系」がトレンドに
  • 3
    「想像を絶する」現場から救出された164匹のシュナウザーたち
  • 4
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 5
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 6
    「二次制裁」措置により「ロシアと取引継続なら大打…
  • 7
    「どの面下げて...?」ディズニーランドで遊ぶバンス…
  • 8
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 9
    「異常な出生率...」先進国なのになぜ? イスラエル…
  • 10
    アフリカ出身のフランス人歌手「アヤ・ナカムラ」が…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 4
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 5
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 8
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 9
    ネグレクトされ再び施設へ戻された14歳のチワワ、最…
  • 10
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 9
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中