ニュース速報

ビジネス

ソフトバンクG、10万人接種に向け職域接種の実地訓練

2021年06月11日(金)19時36分

ソフトバンクグループは11日、従業員を対象とする新型コロナウイルスワクチン職域接種のリハーサルを行った。写真はリハーサルの様子(2021年 ロイター/Shinji Kitamura)

[東京 11日 ロイター] - ソフトバンクグループは11日、従業員を対象とする新型コロナウイルスワクチン職域接種のリハーサルを行った。実際に21日から使用する会場で、接種・運営に当たる看護師や事務職員が患者役の従業員を相手に、誘導や手順を確認した。

「この椅子はどけて、通り道をもう少し広げよう」、「(接種前の)予診で質問をする人が意外に多いね」。米シェアオフィス大手ウィーワークの乃木坂オフィス。その奥では、同社関係者が大規模接種会場の運営という未経験のプロジェクトに向けて対話を重ねていた。

同社グループは社員とその家族10万人のうち、希望者全員への接種を目指している。それに先立ち、15日から医療関係者向けに無償の接種も開始する。「ワクチン接種の拡大に我々も少しでも貢献したいと思います」。孫正義会長は今月1日、こうツイートした。

乃木坂オフィスには2つの会場を設置。1日あたり1320人、1週間で8000人程度の接種が可能になるという。

会場運営を担当する池田昌人ソフトバンクCSR本部長によると、設営まで社内で数多くの議論を重ねたという。「普段からイベントを手掛けているメンバーのやり方だけで整理すると事故につながりかねないし、医療従事者の言う通り大変丁寧なやり方では、より多くの人材や広さが必要になる」。

池田氏は、「関係者が一同に集まって、ひとつの目的に向かってディスカッションすることが重要だった」と話す。

政府は職域接種の推進で、日本の接種率引き上げを狙うが、多くの従業員を抱える企業側では「打ち手も場所もすべてが手探り」(大手企業の総務担当者)という状況が続いている。

報道よると、河野太郎ワクチン担当相は午前の記者会見で、計1583会場から職域接種の申請があったと明らかにした。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエルがイラン再攻撃計画か、トランプ氏に説明へ

ワールド

プーチン氏のウクライナ占領目標は不変、米情報機関が

ビジネス

マスク氏資産、初の7000億ドル超え 巨額報酬認め

ワールド

米、3カ国高官会談を提案 ゼレンスキー氏「成果あれ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦い」...ドラマ化に漕ぎ着けるための「2つの秘策」とは?
  • 3
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 6
    70%の大学生が「孤独」、問題は高齢者より深刻...物…
  • 7
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 8
    中国最強空母「福建」の台湾海峡通過は、第一列島線…
  • 9
    ロシア、北朝鮮兵への報酬「不払い」疑惑...金正恩が…
  • 10
    週に一度のブリッジで腰痛を回避できる...椎間板を蘇…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 9
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 8
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中