ニュース速報

ビジネス

ユーロ圏製造業PMI改定値、2月は57.9 3年ぶり高水準

2021年03月01日(月)19時02分

3月1日、 IHSマークイットが発表した2月のユーロ圏の製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は57.9と、3年ぶりの高水準となった。独ウォルフスブルクの自動車工場で2020年4月代表撮影(2021年 ロイター)

[ロンドン 1日 ロイター] - IHSマークイットが発表した2月のユーロ圏の製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は57.9と、3年ぶりの高水準となった。

需要の急増が背景。原材料が不足し、投入コストが上昇した。

速報値は57.7、1月は54.8だった。20年前の算出開始降で有数の高水準となった。

生産指数は57.6と、前月の54.6から上昇。好不況の分かれ目となる50を大幅に上回った。

IHSマークイットのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「今年のユーロ圏経済では、これまでのところ、製造業の明るさがますます増しているようだ」と指摘。

「製造業の堅調な拡大が、多くの接客業で続いている新型コロナウイルス関連の低迷を相殺する要因となっていることは明らかで、最近の多くの国でのロックダウン(都市封鎖)措置の影響を緩和し、経済全体の縮小ペースの制限に寄与している」と述べた。

工業品の需要急増を背景に、雇用は過去2年近くで初めて増加した。

ただ、ロックダウンに伴うサプライチェーンの混乱や原材料不足で、納品までの期間は大幅に伸びた。

同氏は「急拡大に伴う独自の問題が浮上している。原材料の供給がまだ需要に追いついていない。出荷の遅れや原材料不足が様々な分野で報告されており、サプライチェーンの遅れは記録的な水準に迫った」と述べた。

原材料不足を背景にサプライヤーの値上げ率は過去10年近くで最高となった。投入価格指数は68.3から73.9に上昇した。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシア高官、和平案巡り米側と接触 協議継続へ=大統

ワールド

ゼレンスキー氏、和平巡る進展に期待 28日にトラン

ワールド

前大統領に懲役10年求刑、非常戒厳後の捜査妨害など

ワールド

中国、米防衛企業20社などに制裁 台湾への武器売却
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 4
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 5
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 6
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 7
    「時代劇を頼む」と言われた...岡田准一が語る、侍た…
  • 8
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 9
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 10
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 5
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 6
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 7
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 8
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 9
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 10
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中