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米テキサス州の電力網事業者、経営陣が辞任 寒波での停電受け
2月23日、米テキサス州で電力網を運営する電気信頼性評議会(ERCOT)の経営陣が辞任した。写真はテキサス州ヒューストンの送電施設で20日撮影(2021年 ロイタ/Go Nakamura)
[ヒューストン 23日 ロイター] - 米テキサス州で電力網を運営する電気信頼性評議会(ERCOT)の経営陣が23日、辞任した。激しい寒波の到来による前週の大規模停電を巡り批判が強まっていた。
サリー・タルバーグ会長、ピーター・クラムトン副会長と2人の取締役は「州の指導部に今後の方向性について決定を一任し、混乱要因を取り除くために辞任する」と表明。同州の公益事業委員会への通知によると、辞任は24日付。
取締役に今月指名されたニューヨークの電力会社、コンソリデーテッド・エジソン出身のクレイグ・アイビー氏も、他州出身の取締役を巡る懸念を理由に、指名受諾を取り下げた。
ERCOTに対しては同日、悪天候でも送電線が適切に機能するとの確認を同社が怠ったために電気や飲用水のない生活を強いられたと主張する顧客が集団訴訟を提案。
激しい寒波で数十人の死者が出ており、テキサス州は発電設備や配電線網が機能停止に陥った原因について調査を開始している。停電はピーク時で430万人強に影響した。
同州のアボット知事はERCOT経営陣の辞任を歓迎し、州当局は「何が間違いだったかについて全容を明らかにする」とし、問題の再発を防ぐとする声明を出した。