ニュース速報

ビジネス

米テキサス州の電力網事業者、経営陣が辞任 寒波での停電受け

2021年02月24日(水)09時53分

2月23日、米テキサス州で電力網を運営する電気信頼性評議会(ERCOT)の経営陣が辞任した。写真はテキサス州ヒューストンの送電施設で20日撮影(2021年 ロイタ/Go Nakamura)

[ヒューストン 23日 ロイター] - 米テキサス州で電力網を運営する電気信頼性評議会(ERCOT)の経営陣が23日、辞任した。激しい寒波の到来による前週の大規模停電を巡り批判が強まっていた。

サリー・タルバーグ会長、ピーター・クラムトン副会長と2人の取締役は「州の指導部に今後の方向性について決定を一任し、混乱要因を取り除くために辞任する」と表明。同州の公益事業委員会への通知によると、辞任は24日付。

取締役に今月指名されたニューヨークの電力会社、コンソリデーテッド・エジソン出身のクレイグ・アイビー氏も、他州出身の取締役を巡る懸念を理由に、指名受諾を取り下げた。

ERCOTに対しては同日、悪天候でも送電線が適切に機能するとの確認を同社が怠ったために電気や飲用水のない生活を強いられたと主張する顧客が集団訴訟を提案。

激しい寒波で数十人の死者が出ており、テキサス州は発電設備や配電線網が機能停止に陥った原因について調査を開始している。停電はピーク時で430万人強に影響した。

同州のアボット知事はERCOT経営陣の辞任を歓迎し、州当局は「何が間違いだったかについて全容を明らかにする」とし、問題の再発を防ぐとする声明を出した。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米肥満薬開発メッツェラ、ファイザーの100億ドル買

ワールド

米最高裁、「フードスタンプ」全額支給命令を一時差し

ワールド

アングル:国連気候会議30年、地球温暖化対策は道半

ワールド

ポートランド州兵派遣は違法、米連邦地裁が判断 政権
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2人の若者...最悪の勘違いと、残酷すぎた結末
  • 3
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統領にキスを迫る男性を捉えた「衝撃映像」に広がる波紋
  • 4
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 7
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 8
    【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇し…
  • 9
    なぜユダヤ系住民の約半数まで、マムダニ氏を支持し…
  • 10
    長時間フライトでこれは地獄...前に座る女性の「あり…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 7
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 8
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 9
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 10
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中