ニュース速報

ビジネス

NY株620ドル安、J&J治験結果を嫌気 ゲームストップ68%急騰

2021年01月30日(土)07時27分

米国株式市場は急反落し、ダウ工業株30種は620ドルで取引を終えた(2021年 ロイター/Carlo Allegri)

[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米国株式市場は急反落し、ダウ工業株30種は620ドルで取引を終えた。主要株価指数は週間で昨年10月以来の大幅な値下がりを記録。医薬品ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の下げが響いたほか、このところ続くヘッジファンドと個人投資家の攻防が値動きを荒くした。

J&Jは3.6%安で、ダウ平均やS&P総合500種指数を下押しした。同社は開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、有効性が66%だったと発表。米ファイザー・独ビオンテック製や米モデルナ製ワクチンが示した95%程度の予防効果と比較して見劣りする結果となった。

こうした中、この日はビデオゲーム販売のゲームストップなどへの個人投資家の買いが復活し、ヘッジファンドなどの売り方が踏み上げられる「ショートスクイーズ」への懸念も再燃した。

ディファイアンスETF(ニューヨーク)の最高投資責任者(CIO)、シルビア・ジャブロンスキー氏は「全体的として長い冬の巣ごもりや消費の手控えを余儀なくされるような悪材料が出てくれば、市場は後退し様子見をせざるを得ない」と指摘。さらにゲームストップのような動きを目の当たりにし、多少動揺が見られると述べた。

ゲームストップは67.9%高。一時2倍超に値上がりした。オンライン証券のロビンフッドが取引制限を緩和したことで個人投資家の買いが再び活発化した。ステレオ・ヘッドフォン製造のコスは52.52%高。

ゲームストップの急騰を受け、空売りを専門とする米投資情報会社シトロン・リサーチは、今後は空売りに関するリポートを公表しないと表明した。

証券取引委員会(SEC)は、特定銘柄の取引を「不当に阻害する」可能性のある行為を調査し、不正行為を注意深く監視していくと発表。「中核となる市場インフラは今週の異常な出来高でも耐性があると実証されているが、株価の極端なボラティリティーは投資家に急速かつ深刻な損失をもたらし、市場の信頼を損なう可能性がある」とした。

ヘッジファンドなどが空売りで出した数十億ドルの損失を穴埋めするため、保有する優良銘柄の一部売却に動く中、アップルやマイクロソフトが売られ、それぞれ3.7%、2.9%下落した。

リフィニティブのデータによると、29日午前までに2020年第4・四半期決算を発表したS&P500採用企業184社のうち、利益がアナリスト予想を上回った企業の割合は84.2%と、過去4四半期の平均(75.5%)を上回っている。

米取引所の合算出来高は171億3000万株。直近20営業日の平均は152億6000万株。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.88対1の比率で上回った。ナスダックでは2.38対1で値下がり銘柄数が多かった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 29982.62 -620.74 -2.03 30553.9 30553.9 29856.3

1 1 0

前営業日終値 30603.36

ナスダック総合 13070.70 -266.46 -2.00 13284.7 13322.0 12985.0

2 0 5

前営業日終値 13337.16

S&P総合500種 3714.24 -73.14 -1.93 3778.05 3778.05 3694.12

前営業日終値 3787.38

ダウ輸送株20種 12087.99 -316.97 -2.56

ダウ公共株15種 852.40 -0.82 -0.10

フィラデルフィア半導体 2887.08 -48.04 -1.64

VIX指数 33.09 +2.88 +9.53

S&P一般消費財 1307.64 -27.73 -2.08

S&P素材 444.85 -8.86 -1.95

S&P工業 717.01 -15.33 -2.09

S&P主要消費財 659.25 -13.70 -2.04

S&P金融 480.98 -9.92 -2.02

S&P不動産 228.98 -2.36 -1.02

S&Pエネルギー 296.52 -10.40 -3.39

S&Pヘルスケア 1340.92 -11.19 -0.83

S&P通信サービス 218.57 -4.21 -1.89

S&P情報技術 2269.12 -55.78 -2.40

S&P公益事業 316.02 -1.75 -0.55

NYSE出来高 16.24億株

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 27785 + 215 大阪比

シカゴ日経先物3月限 円建て 27780 + 210 大阪比

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日経平均は3日続落、利益確定継続 政局不透明感も重

ビジネス

食品の消費税撤廃、財源提案で金利上昇抑制=岡本公明

ワールド

焦点:権力固め急ぐベネズエラ暫定大統領、カベジョ氏

ビジネス

エヌビディア「H200」、部品メーカーが生産停止=
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰に地政学リスク、その圧倒的な強みとは?
  • 2
    中国のインフラ建設にインドが反発、ヒマラヤ奥地で国境問題が再燃
  • 3
    DNAが「全て」ではなかった...親の「後天的な特徴」も子に受け継がれ、体質や発症リスクに影響 群馬大グループが発表
  • 4
    シャーロット英王女、「カリスマ的な貫禄」を見せつ…
  • 5
    AIがついに人類に「牙をむいた」...中国系組織の「サ…
  • 6
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 7
    「リラックス」は体を壊す...ケガを防ぐ「しなやかな…
  • 8
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世…
  • 9
    中国ネトウヨが「盗賊」と呼んだ大英博物館に感謝し…
  • 10
    【総選挙予測:自民は圧勝せず】立憲・公明連合は投…
  • 1
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 2
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世界一危険」な理由
  • 3
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試掘の重要性 日本発の希少資源採取技術は他にも
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 6
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 7
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 8
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 9
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 10
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中