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中国銀行部門、来年は2─3%の増益 今年は7%の減益に=中国銀
中国銀行は30日に公表したリポートで、中国の銀行部門は新型コロナウイルスの影響で今年は7%の減益になるとみられるが、来年は2─3%の増益に転じる公算が大きいとの見通しを明らかにした。 写真は北京で10月撮影(2020年 ロイター/TINGSHU WANG)
[北京 30日 ロイター] - 中国銀行は30日に公表したリポートで、中国の銀行部門は新型コロナウイルスの影響で今年は7%の減益になるとみられるが、来年は2─3%の増益に転じる公算が大きいとの見通しを明らかにした。
来年は実体経済を支えるための措置が少なくなるとし、貸倒引当金が「通常の水準に戻る」との見方を示した。今年は不良債権を十分に吸収できる引当金を積んであると指摘した。
新型コロナの流行を受けて導入された支援策が期限を迎え、不良債権が増えるとみられることから、銀行の信用リスクは2021年も拡大する公算が大きいと予想した。
銀行部門全体の不良債権比率は2021年末までに2─2.2%に達する可能性が高く、経済成長が鈍化すると予想される小都市や農村部の銀行ではさらに高くなるとの見方を示した。
中国民間銀行の不良債権比率は9月末時点で1.96%だった。
「2021年は一部の銀行で非信用投資も比較的大きなリスクに直面する。このような投資は主に不動産プロジェクトや地方政府傘下の投資会社に流れており、リスクが伝染しかねない」と指摘した。