ニュース速報

ビジネス

中国銀行部門、来年は2─3%の増益 今年は7%の減益に=中国銀

2020年11月30日(月)16時35分

 中国銀行は30日に公表したリポートで、中国の銀行部門は新型コロナウイルスの影響で今年は7%の減益になるとみられるが、来年は2─3%の増益に転じる公算が大きいとの見通しを明らかにした。 写真は北京で10月撮影(2020年 ロイター/TINGSHU WANG)

[北京 30日 ロイター] - 中国銀行は30日に公表したリポートで、中国の銀行部門は新型コロナウイルスの影響で今年は7%の減益になるとみられるが、来年は2─3%の増益に転じる公算が大きいとの見通しを明らかにした。

来年は実体経済を支えるための措置が少なくなるとし、貸倒引当金が「通常の水準に戻る」との見方を示した。今年は不良債権を十分に吸収できる引当金を積んであると指摘した。

新型コロナの流行を受けて導入された支援策が期限を迎え、不良債権が増えるとみられることから、銀行の信用リスクは2021年も拡大する公算が大きいと予想した。

銀行部門全体の不良債権比率は2021年末までに2─2.2%に達する可能性が高く、経済成長が鈍化すると予想される小都市や農村部の銀行ではさらに高くなるとの見方を示した。

中国民間銀行の不良債権比率は9月末時点で1.96%だった。

「2021年は一部の銀行で非信用投資も比較的大きなリスクに直面する。このような投資は主に不動産プロジェクトや地方政府傘下の投資会社に流れており、リスクが伝染しかねない」と指摘した。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

NZ中銀が0.25%利下げ、景気認識改善 緩和終了

ビジネス

午前の日経平均は続伸、一時1000円超高 米株高を

ワールド

ウクライナ編入地域の「ロシア化」強化へ、プーチン氏

ビジネス

米FDIC、銀行の資本要件を緩和する規則案を承認
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 2
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ成長株へ転生できたのか
  • 3
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後悔しない人生後半のマネープラン
  • 4
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    放置されていた、恐竜の「ゲロ」の化石...そこに眠っ…
  • 7
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 8
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 9
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 10
    使っていたら変更を! 「使用頻度の高いパスワード」…
  • 1
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 2
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 3
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 4
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 7
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 8
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 9
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 10
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦…
  • 8
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中