ニュース速報

ビジネス

ETF買い入れ、FGとともに緩和効果高めるツール=政井日銀委員

2020年11月16日(月)18時00分

 11月16日、日銀の政井貴子審議委員(写真)は、北海道・道東地域の金融経済懇談会であいさつし、金融政策の一環として行っている上場株式投信(ETF)の購入について「導入から10年が経過する中、保有残高が相応の規模になっているのも事実だ」と指摘。写真は都内で2016年6月撮影(2020年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 16日 ロイター] - 日銀の政井貴子審議委員は16日、北海道・道東地域の金融経済懇談会後の記者会見で、低金利環境の長期化で「政策金利を用いた伝統的な金融政策の波及経路を通じた緩和効果が弱まっている」と指摘。自然利子率の低下で名目金利が「実効下限制約」にかなり近づいている現実を踏まえると、上場株式投信(ETF)の買い入れは「フォワードガイダンス(FG)とともに緩和効果を高めるツールであり続ける」と語った。

その上でETFの買い入れについて、金融緩和の長期化を見据え、「今後もさらなる柔軟性向上や市場の育成といった観点を含めて、前広に議論を重ねる必要がある」と述べた。

地域金融機関の経営効率化を促すために導入を決めた特別当座預金制度については、金融システムの安定のためのプルーデンス政策として導入したものであり、「(マイナス金利政策による)副作用に配慮したわけではない」と述べた。

同日発表された7―9月期の実質国内総生産(季節調整値)は前期比年率21.4%増。比較可能な1980年以降で最大の伸び率となった。政井委員は「確かに戻ってきているが、2019年のレベルに名目の水準でも戻ってきていない。まだまだ回復の過程だ」と指摘。「金融政策について予断を許す状況ではない」と語った。

*内容と見出しを更新しました。

(木原麗花、和田崇彦) 編集:青山敦子)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米デル、26年度も従業員約10%減少 コスト削減続

ビジネス

バンク・オブ・アメリカ、米富豪による性的虐待被害者

ワールド

米政権、革命防衛隊とヒズボラのテロ組織指定へ同盟国

ワールド

キューバで大規模停電、1000万人に影響 抗議デモ
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったのか?
  • 3
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在の価値でどれくらい? 誰が何のために埋めた?
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 6
    「筋肉はモッツァレラと同じ」...なぜウォーミングア…
  • 7
    「映画賞の世界は、はっきり言って地獄だ」――ショー…
  • 8
    幼い子供たちの「おぞましい変化」を克明に記録...「…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 7
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 8
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中