ニュース速報

ビジネス

米経常赤字、第2四半期は52.9%増 12年ぶり高水準

2020年09月19日(土)02時54分

米商務省が18日発表した第2・四半期の経常収支は、赤字額が前期比52.9%増の1705億4100万ドルと、世界金融危機さなかの2008年第3・四半期以来、約12年ぶりの大幅な赤字額となった。ロサンゼルスの港湾のようす。昨年撮影(2020年 ロイター/Mike Blake)

[ワシントン 18日 ロイター] - 米商務省が18日発表した第2・四半期の経常収支は、赤字額が前期比52.9%増の1705億4100万ドルと、世界金融危機さなかの2008年第3・四半期以来、約12年ぶりの大幅な赤字額となった。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)によるモノとサービスの輸出の減少が、輸入の減少を上回った。市場予想は1579億ドルの赤字だった。

経常収支は、国外とのモノやサービス、投資の流れを表す。

第1・四半期の赤字額は当初発表の1042億400万ドルから1115億1600万ドルへ改定された。

経常収支の赤字額は国内総生産(GDP)の3.5%を占め、08年第4・四半期以来の高水準となった。

商務省は国外との取り引きが減った要因として「新型コロナの影響が一因だ。多くの事業が部分的に営業していたか、完全に事業を占めた。また国境を越える渡航が制限されていた」と述べた。

オックスフォード・エコノミクスのシニアエコノミスト、ジェームズ・ワトソン氏は「最近のデータでは貿易の堅調な回復がすでに示されているが、落ち込みの規模が大きく、完全回復には時間がかかる」と述べた。

内訳は、モノとサービスの輸出が4446億5300万ドルと、10年第1・四半期以来の低水準となった。第1・四半期は6055億5200万ドルだった。石油と民間航空機、自動車・同部品・エンジンの輸出が大幅に減った。

渡航規制により航空輸送も減った。そのほか、資産運用投資と直接投資による国外から得る所得や、融資や預金の利息、民間企業の罰金による所得が減少した。

モノとサービスの輸入は6095億5100万ドルと、10年第3・四半期以来の低水準を付けた。第1・四半期は7320億2800万ドルだった。主に自動車・同部品・エンジンと原油が減少した。国外に流れる資金も減った。融資と預金に支払う利子のほか、民間企業の罰金、国際支援などの政府の移転収支が減少した。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米PPI、3月+0.5%で予想下回る 前年比+4.

ビジネス

JPモルガン第1四半期、利益が予想上回る トレーデ

ビジネス

FRB議長候補ウォーシュ氏、上院承認手続きへ財務書

ビジネス

原油は年末までに90ドル下回る、BofAの投資家調
MAGAZINE
特集:台湾有事の新シナリオ
特集:台湾有事の新シナリオ
2026年4月21日号(4/14発売)

地域紛争の「大前提」を変えた米・イラン戦争が台湾侵攻の展開に及ぼす影響をシミュレーション

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本は「イノベーションのやり方」を忘れた...ホンダ「EV撤退」が示す、日本が失った力の正体
  • 2
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国防軍は崩壊寸前」
  • 3
    【銘柄】イラン情勢で「任天堂」が急落 不確実な相場で人気の優良株から売られる落とし穴
  • 4
    「いい加減にして...」ケンダル・ジェンナーの「目の…
  • 5
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 6
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 7
    トランプがまた暴走?「イラン海上封鎖」の勝算
  • 8
    高さ330メートルの絶景と恐怖 「世界一高い屋外エレ…
  • 9
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 10
    目のやり場に困る...元アイスホッケー女性選手の「密…
  • 1
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 2
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 3
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 4
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国…
  • 7
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 8
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 9
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 10
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 10
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中