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ユーロ圏総合PMI、7月改定値は54.9 封鎖措置緩和で50上回る
IHSマークイットが発表した7月のユーロ圏総合PMI改定値は54.9と、前月の48.5から上昇した。写真はパリで2016年11月撮影(2020年 ロイター/Gonzalo Fuentes)
[ロンドン 5日 ロイター] - IHSマークイットが発表した7月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は54.9と、前月の48.5から上昇した。速報値の54.8から上方修正された。
新型コロナウイルスの封じ込め策が一部緩和されたことを受けて、好不況の分かれ目となる50を5カ月ぶりに上回った。
IHSマークイットのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「7月のユーロ圏のサービス業は、約2年ぶりのハイペースで回復した」と指摘。
「フランスとドイツが特に力強い回復を遂げた。スペインやイタリアでも再び回復がみられた。コロナの封じ込め策が引き続き緩和されていることが背景だ」と述べた。
需要全体は増加。楽観度も改善したが、大幅な人員削減は続いている。雇用指数は46.5と、前月の43.2から改善したが、50を下回った。
外食をする人が増える中、7月のサービス部門PMI改定値は54.7と、2018年9月以来の高水準となった。
ただ、速報値の55.1からは下方修正された。前月は48.3だった。
サービス業の期待指数は59.4と、長期平均を下回っている。前月の56.7からは改善した。
同氏は「回復が持続するかどうかは、まず何よりもコロナの感染者で決まる。最近の感染再拡大の兆しは、旅行・観光・接客などサービス業の多くの分野にとって特にリスクとなっている」と述べた。